栄枯盛衰を温泉地で見た【鬼怒川温泉】

ここも足湯

14:11
くろがね橋のたもとに、なにやら建物が見える。公衆トイレのようだけど、格子戸が見えるのでもちろんトイレではない。こんな開放感があったら、出るものも出やしない。

これは、「鬼怒子の湯」という足湯だった。駅前に次ぐ二番目の足湯発見。そういえば駅前の足湯の名前は「鬼怒太の湯」だったっけ。男と女のペアになっているのだな。まさか、この足湯は女湯・・・ではないか。足湯というものは混浴が当たり前だ。男女別の足湯なんて見たことがない。

折角だから、足湯に浸かってみよう。渓谷沿いにあって眺めがよさそうだ。

「鬼怒太の湯」はスルーしておきながら、「鬼怒子の湯」にはいそいそと入る、というのはちょっとスケベな気がするけどそれは考えすぎだ。

足湯案内図

鬼怒子の湯の案内図。

建物中央に足湯があるのは当然として、「手湯」があるのが面白い。靴を脱ぐのが大変、とか、足を拭くタオルを持ち合わせていない、という人であっても利用できるお湯、というわけか。なにげに便利だと思う。ただし、「ああ、温泉を満喫しているなあ」という実感が味わえるかどうかは不明。

あと、更衣室があったり、足洗い場があったりと充実の設備。

足湯

鬼怒子の湯。

なるほど、手湯のところは神社の御手洗場のように位置が高いのだな。

浸かる

靴を脱いで、足湯に浸かってみる。この時期、誰一人として他の人がいない。独り占めだ。

よしいっそのこと全裸になって、足湯といわず全身浴を・・・と一瞬思ったが、確実に通報されるからやめとけ。

足湯からの景色

鬼怒子の湯からの眺め。さすがに座っていると、眼下の渓谷美を楽しむ位置関係にはならない。そのかわり、眼前に広がる鬼怒川プラザホテルをお楽しみ下さい。

このホテルが廃墟でなくて本当に良かった。廃墟を見ながらお湯を楽しむ、ってマニアックすぎる趣味だ。

狭い道

14:23
しばらく足湯を楽しんだのち、また町歩きに戻る。

宿のチェックイン時間は15時から、となっている。まだ30分以上時間があるものの、そろそろUターンして宿に向かってもいい頃合いだ。忘れちゃいけない、今回はあくまでも「療養の総仕上げ」であるということを。ワクワクしながら観光をする旅行ではない、ということを思い出さないといけない。ちょっと調子に乗ってるな、最近。

とはいえ、ここまでいろいろ現在過去未来を考えさせる建物群を見てしまうと、もっと探検をしてみたくなってきた。宿からさらに遠ざかるが、鬼怒川の上流に向けて歩いていくことにした。

くろがね橋を戻り、鬼怒川の西岸を歩く。

建物と建物の隙間から、鬼怒川としては小ぶりなホテルが見える。「きぬ川国際ホテル」という名前だ。どうも鬼怒川には「ホテル」と名がつく宿が多い。「旅館」という名前は少ない気がする。鬼怒川が隆盛を極めた頃というのは、「ホテル」という名前をつけるのがカッコよくて、「旅館」はダサい、古い、という風潮があったのかもしれない。

こういう、宿の側面からちらっと見える風景が僕は好きだ。油断しているというか、生活感があるというか。

開けた

湯の街公園、というのが階段を登った先にあるようなので行ってみた。

到着してみると、そこにあったのはだだっ広い広場。公園・・・という言葉からイメージするものとは全く違っていた。もともとホテルがあったところを更地にして広場にしたのだろうか?というくらい、唐突なスペース。レンガのようなブロックで地面は覆われていて、スポーツをするには向かない。おそらく、青空市のようなイベントが随時ここで行われるのだろう。

ホテル

湯の街公園から、鬼怒川方面を振り返ったところ。先ほど見た、「政府登録」でおなじみの「鬼怒川温泉ホテル」が見下ろせる。

・・・が、あれ?なんか雰囲気が変だ。ビルの窓には生気が全くない。中層階から下は全部の部屋でカーテンが閉められている。上層階はカーテンが閉まっていない部屋が多いようだが、人の気配が感じられない。カーテンの色が茶色いので、遠目からだとベニヤ板でふさいでいるように見える。

廃墟だろうか?いや、そんなはずはない。鬼怒川温泉ホテル自体は営業中だ。なんでもかんでも廃墟扱いにしてはいかん。

時期が悪い。2月といえば鬼怒川に限らず閑散期だ。こんな寒くて年度末で忙しい時期に観光気分とはならないものだ。だから、大型ホテルだって季節によっては一時閉鎖するエリアがあってもおかしくない。
後で鬼怒川温泉ホテルの館内図を調べてみた。このホテル、夜食処やカラオケといった施設だけでなく、コンベンションホールや屋内プールまであるものすごいホテルであることが判明。増改築を繰り返したらしく3つの館に分かれている。

写真の建物は「遊楽館」という名前のようだ。館内図に部屋番号含めて部屋の存在が明記されているので、おそらく現役稼動中と思われる。こちらから見える「山側」の部屋は、渓谷側の部屋と比べて部屋からの眺めが劣るので、閑散期である今は使っていないのだろう。おそらく、渓谷側の部屋は今でも稼動していると思われる。

遊楽館から先は館内図に載っていない建物だが、おそらく従業員宿舎なのだろう。

これもホテル?

おっと、こんな宿も発見。

「たきた」というシンプルなお店だけど、「素泊まり・軽食・休憩・コーヒー」と書いてある。こんなところでも宿泊ができるのか!

温泉街が発達していない街なので、素泊まりにする場合はコンビニ等でご飯を仕入れてくることが必要になる。



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