栄枯盛衰を温泉地で見た【鬼怒川温泉】

吊り橋たもとのホテル

12:59
鬼怒盾岩大吊橋のたもとに大きな旅館がある。「ホテルサンシャイン鬼怒川」という。こちらもまだ現役で頑張っている宿だ。鬼怒川の中心地からは外れているが、むしろ渓谷美を楽しむならこのあたりに居を構えたほうが良いかもしれない。

どうせ射的とかお土産もの屋が並ぶ商店街はこの界隈にはないのだから、「温泉街散策の利便性」ということは気にしなくてよい。鬼怒川温泉の楽しみ方、というのは巨大ホテルにチェックインしたらひたすらその建物の中で過ごすことだ。

足湯カフェ

このホテルサンシャイン鬼怒川の1階部分にあるのが、「足湯カフェ espo」だ。大吊橋に面している。わざわざ大吊橋まで歩いてやってきたのは、この「足湯カフェ」を利用してみたかったからだ。足湯に使ってお茶を飲む、というのは大したことじゃあないが、案外やったことがないシチュエーションでもある。どうせチェックインまでまだ時間があるんだし、のんびりここで足湯に浸かってみようと思う。

カフェ円形

大吊橋から見た足湯カフェ。

テラス部分に足湯がある。

さすがに渓谷を見下ろす場所に足湯を作るのは無理だ。足湯の底がガラス張りになっていて、その下が崖になってるとか。なので、渓谷の「雰囲気」を楽しみながらのお茶、ということになる。

カフェ入口

足洗い場が店の入口付近に用意されているのが面白い。

足湯を利用するためにはワンドリンクオーダーが必要だよ、と黒板に書いてあった。ここは駅前にあった無料の足湯とは違う。あくまでも「喫茶店の中に、足湯がある」というスタンスだ。タダで足湯に浸かってはいかん。

鬼怒川サイダー、鬼怒川ビールなど地名を冠したメニューがあるようだ。ほほう。

とはいえ、今は2月、しかも小雨。こんなときに冷えた飲み物は欲しくない。足湯があるとはいえ屋外だし。お恥ずかしながら、安直にホットコーヒーをお願いすることにする。

足湯とテーブル

ホットコーヒーを購入後、テラスに再度出てみる。そこには、店名どおりの足湯があった。

普通の足湯と違うのは、居酒屋の掘りごたつっぽい作りになっているということだ。さすがに喫茶店なのでテーブルは必須。なので、足湯の上にカウンターテーブルをしつらえたら、なんだか居酒屋掘りごたつ風だ。

ちょうど目の前に大吊橋が見えていい感じ。

しかし、大吊橋方面の足湯にはカップルがいて、さっきからイチャイチャしまくっとる。体が温まると心がほぐれるらしく、そのついでにキャッハウフフと言いながら、自撮写真の撮影に余念がない。しかし、「自分達の姿+足湯+大吊橋」を一挙に撮ろうとするものだからうまくいかず、苦労しているようだった。そりゃそうだ、アングル的にそれは無理だ。

今これを書いていて気づいたけど、だったら僕が「シャッター押しましょうか?」といえばよかったんだな。当時は全くそんなことは思いつかなかった。ただひたすら、足湯の隅っこで一人ぼんやりしていた。

足湯

足湯に浸かっているところ。

温泉なのかどうかはよくわからない。温泉じゃなくて単なる水道水の沸かし湯であっても文句いいっこなしということで。

中にはうっかりドリンクをこぼすお客さんがいるだろうに、その場合はどうするのだろう?細長くて大きな足湯なので、ドリンク一杯程度だったら「かき混ぜればわからなくなる程度に薄まる」のかもしれない。さすがにお湯を全部抜いて、入れ替えるとなると大ごとだしその間営業の目玉が使えなくなってしまう。

今更観光調査

「ドリンクこぼしたら休業補償として損害賠償1万円」とかいわれたらたまらない。・・・というのは大げさだけど、こぼしちゃいけないので慎重にコーヒーを飲もう。

今更のように鬼怒川のパンフレットを読んでいるところ。まだ宿に行くには早い。もう少し温泉街散策を続けようと思っているところ。さて、どうやって移動しようか。

蕎麦屋?

13:29
足湯カフェをあとにして、鬼怒川温泉駅の方向に戻る。

途中、ロードサイドに「やまじょう」という蕎麦屋を発見した。あ、ここ、お昼ご飯候補としてさっき電車の中で検討していたお店だ。

見ると、暖簾は下がっていない。今日は営業していないようだ。手打ち、という言葉に惹かれてはいたのだけど、ここを昼食会場にしなくて良かった。ここまで歩いてきて営業していなかったら、途方に暮れることになった。しかも、看板には「カラオケ」「小部屋」と書いてある。僕が期待しているタイプの蕎麦屋とは違う業態らしい。

ちょっと開けている

13:36
鬼怒川温泉駅の近くまで戻ってきた。

大型ホテルが立ち並ぶ鬼怒川温泉は、商店街のようなものがほとんどない・・・と思っていた。しかし、よく見ると「鬼怒川温泉お祭り広場」という建物に射的屋があったり、その隣には宇都宮餃子を提供する屋台風のお店もある。

回遊性を高め、町全体の魅力を増やす・・・というのは今の温泉街では必須だと思う。自然発生的にそういうお店が立ち並ぶというのは難しいだろうから、町全体が一丸となってエリアの面白さ向上のために努力しないといけないだろう。昔のように、巨大ホテルが客を完全に施設内に囲い込んで、土産物屋から夜食屋からカラオケから娯楽施設まで、なんでもかんでも提供するのは時代遅れだ。

まあ、今回の旅は敢えて巨大ホテルに宿泊し、その「施設内囲い込み」を体験してみよう、という思惑があるのだけど。最近この手の形態をとるホテルは減少しているので、むしろ興味深い。「レトロ」という観点で、だけど。

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