潜入、湯治宿【大沢温泉】

自炊部宿泊中

17:49
「さあ、腹をくくって入浴だぞ」と覚悟を決めて長風呂をバッチリ決めたった。

温泉療養初日最初の風呂は、どうしても自宅入浴のクセが抜けきれない。ソワソワして早く風呂から上がりたい気持ちになる。「風呂に入る」ということを「一つのタスク」だと考えるクセがついてしまっているからだ。タスクは早く終わらせ、次のタスクに行動を移したい・・・そんな心境が僕にはある。

もちろんそんな考えは間違っているので、それを是正するのがこの場だ。風呂に入りながらスマホを見たりポッドキャストを聴いたりなんてしないで、ひたすら、ただただひたすらじっくりと湯に浸かる。のぼせたら風呂からあがり、身体を冷ましてからまた風呂を繰り返す。

「温泉は1日3回まで。1回あたり10分程度」なんてくそ食らえ。

いや、もちろん貧血で倒れたりするリスクは承知の上だ。自分の体調を慎重におもんばかりながら、それでも入浴を続行する。身体が弱い人は真似してはいかん。プロだけが許されるテクニックだ。

そんな「プロのテクニック」を存分に披露し疲労したところで、部屋でくつろぐ。

こたつに入り、石油ストーブのぬくもりを感じながらぬくぬくとしたひととき。あー、やっぱり石油ストーブっていいよな。熱量がエアコンと段違いだし、ファンヒーターのようなわざとらしい熱風でもない。じわっと、でも強烈に強い火力を肌にビシビシと感じるのは、極楽だ。

でもこういうのを自宅には置けないんだよなー。賃貸契約上、火器厳禁だから。もしOKだとしても、夏にこんなものをしまっておく場所がない。広い家に住んでいないと、「ストーブ」は置けないよ。扇風機でさえ置き場に困って、買うのを諦めたくらいなんだから。

パンフ1

あらためて、館内を紹介するパンフレットを見てみる。

まずはこの宿の「セレブ部分」、山水閣。いやー同じ宿とは思えない作りだわ。テーブルと椅子がある大広間なんてあるし。これなら足腰が弱っているご高齢の方でも安心だわ。お値段はそれなりにするけど。

パンフ2

一方、曲がり橋を渡った対岸にある菊水館。

んー、写真の数が少なくて正直よくわからない。後で探検に行かないと。

パンフ3

そして最後、我が自炊部。もう存分に探検したのでここはちゃんとイメージできる。

売店掲示板1

17:57
18時からマッサージの予約を入れてあるので、部屋を出る。1時間マッサージを受けたのち、19時過ぎから「やはぎ」で夕食を食べようと思っている。

少し早く部屋を出て、売店の様子を見に行く。

店頭のコルクボードには売れ筋商品やおすすめなど、様々な情報が掲載されていて手が込んでいる。やる気満々な従業員さんが担当しているようだ。

売店掲示板2

カラフルにいろいろな紙が張り出されていて、遠目で眺めるだけでも楽しい。

てっきり、湯治をする上での必需品である油や調味料、食材を中心に売るお店だと思っていたが、土産物屋も兼ねているらしい。

人気ランキング1位が「拝啓 賢治先生」。山水閣のお茶請けだそうだ。実物は豆乳ミルク饅頭。

売店掲示板3

菊水館のお茶請け「曲がり橋」はスタッフのおすすめ、として紹介されていた。棟によってお茶請けの内容(=ランク)が変わるらしい。あれ?自炊部は?自炊部のお茶請けはおすすめされないの?と思ったが、そういえばそもそもお茶請けなんて用意されていないんだった。なにせ自炊部だから。お茶っ葉が部屋にあっただけでもありがたいくらいだ。

それにしてもいろいろ売っているものだな。大沢温泉の名前を冠したグッズや食べ物がたくさんだ。

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