潜入、湯治宿【大沢温泉】

食事処「やはぎ」の朝食券。

これがないと、朝ごはんを食べることができない。当たり前だけど。

あくまでも事前予約制の「朝食権」を得ている証明書であり、お会計は食後にきっちりキャッシュでお支払いとなる。予約時点で帳場に前払いではないし、部屋にツケておいてチェックアウト時に精算というわけでもない。おそらく、宿そのものと食事処は独立会計組織として内部処理しているのだろう。

朝食は620円。宿の食事として考えると非常に安い。もちろん、「朝ごはんなんてシンプルでいい、ヨーグルトだけとか」などと考えている人ならば、この朝食券を入手する必要はない。食事の自己解決はご自由にどうぞ、が自炊部なのだから。

やはぎの朝食

07:45
これがやはぎの朝食。

焼き魚をメインにして、小鉢二皿とご飯みそ汁、そして漬物。おっと、メイン皿に何か魚と同じようなサイズの物体が乗っているぞ、と思ったらパイナップルだった。昨晩もお目にかかったな。どうも12時間ぶりでございます。

定食形式で提供されるので、ご飯は既に盛られている状態だ。「おひつからご飯盛り放題」というわけではない。ガツンと朝から胃に重みをつけたい人は、自分で別途解決しなさい。

朝食オプション品

ご飯のお供はオプションとして別売りにされている。

昨晩では自家製大根の漬物が置いてあったスチールラックのところに、納豆や玉子が山積みにされていた。ご飯をすすめたい人は、これらをぜひどうぞ。食後のコーヒーも売られているらしい。

珈琲牛乳を飲む

08:03
コーヒーを毎朝飲んでいる僕ではあるが、わざわざ「やはぎ」ではコーヒーを注文しなかった。そこまでして飲みたいわけではない、というのもあるけど、何よりも部屋ではコーヒー牛乳がお待ちかねだからだ。

昨晩、嬉しくなっちゃって売店で全種類買い求めた牛乳各種。そのうちの一つがコーヒー牛乳だ。なにしろ、全種類で合計4本も買っちゃったので、どんどん消費していかないと。まさか飲みきれなかった瓶を東京まで持ち帰るわけにはいくまい。

コーヒー牛乳を飲んでしばらく部屋でくつろいでいたら、廊下でガチャガチャと瓶同士がぶつかる音がする。女性従業員らしい方の声も聞こえる。あれっ?なんだ?

しばらく息を潜めて(意味のない行為)廊下の様子を伺っていたら、どうやら「牛乳売り」が朝は自炊部を巡回しているらしい。驚いた!宿の中で売り子さんがモノを売り歩いているなんて。マジもんの療養目的のご高齢の方など、この売り子さんはありがたい存在だと思う。

「牛乳の売り子!その心意気やよし」と思ったが、とはいえまだ部屋には牛乳類が残っているんだよな。わざわざ買うまでもないんだよな・・・と判断を躊躇している間に、売り子さんはいなくなってしまった。財布を持って廊下に出た段階では、姿かたちもなかった。しまった。

明日もまた来るかもしれない。その時は売り子さんから直接牛乳を買ってみたい。

洗濯機

11:11
風呂に入ったり出たりを繰り返しながら、だらだらと時間を過ごす。

そうだ、洗濯をしなくちゃ。

館内では浴衣を着ているので私服は汚れないとはいえ、ヒートテックをはじめとする肌着というのは常に着用しているので洗濯物はそれなりに出る。今回はコインランドリーがあることを前提に、衣類を極力持参していないので洗濯は必須だ。

昨日着た服を手に、コインランドリーに向かった。

あっ、いけねぇ、二つの点でミスをしていた。一つ目に、「コイン」ランドリーであることを忘れていた。今の僕だと、「札束」ランドリーでないと使えないわ。ちゃんと小銭を用意しなくちゃ。あともう一つ、洗剤を忘れていた。そうか、コインランドリーって当たり前だけど洗剤が必要だよな。ええと、売店に行けば売ってると思うので、とりあえず売店に行ってこよう。

洗剤を投入

無事、売店で洗剤を入手できた。その際に小銭もできた。

液体洗剤が当たり前の生活を日々送っているので、粉末洗剤を使うのは随分と久しぶりだ。あと、さすが湯治宿の売店だけあって、こうやって「1回使い切りサイズ」の洗剤がミシン目で細長くつながった形で売られているんだな。スーパーの駄菓子売り場でベビースターラーメンが売られているような形状。

できあがりを待つ

11:14
洗濯機を回し、その前で待機。

最新のコインランドリーに設置されている洗濯機は、支払いは電子マネー可能だし、終了したらスマホに連絡が飛ぶなんて機能もあるらしい。でもそんなメカは見たことがないし、当然この宿に置いてある洗濯機もハイテクではない。

それなりに時間がかかるっぽいので、洗濯機が回っている間に「豊沢の湯」でひとっ風呂浴びてくる。

乾燥機

風呂から戻ってきたら、おパンツが盗まれていたらどうしよう!なんて心配は無用だった。なんだよ、せっかくきれいに洗濯したのに。いや、盗んで欲しかったわけじゃないけど。

洗濯後は乾燥機へ。布団でも洗えそうなくらいにデカい。自宅の洗濯乾燥機は、乾燥だけで2時間はブンブン唸っているが、ガス乾燥機ならば時間が早いはずだ。

それにしても、ふっくら仕上げたいわけでもないし、大至急衣類を乾燥させないといけないわけでもない。ハンガーを持ってきて、部屋干しにすればよかったな・・・と思った。自炊部の部屋だと、ハンガーなんてものはない。そもそもハンガーラックに相当するものもないし、鴨居すらなかったかもしれない。これは記憶が曖昧。

徹底してやろうと思うなら、洗濯物を吊るす縄、ハンガー、洗濯ばさみなどの持参が必要なんだろう。いやー、でもそこまでやるとちょっとした民族大移動だ。僕はもっと気軽に泊まりたいので、その手間を考えれば乾燥機を使う。

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