潜入、湯治宿【大沢温泉】

2015年02月16日(火) 1日目

新幹線電光掲示

09:27
2月16日月曜日、3泊4日の幕が開けた。木曜日までの長丁場となる。

宿のプラン選びだけでくたびれた僕だったが、さらに交通手段でも頭を悩ませ、ますます疲弊していた。

大沢温泉は岩手県花巻市に位置する。最寄の新幹線駅は「新花巻」だ。しかしこの駅は花巻駅とは離れているため、大沢温泉に向かうバスが発着する花巻駅へ釜石線に乗り換えないといけない。これがローカル路線のため、思わず「あーあーあー」と唸ってしまうくらい便数が少なかった。

東京から最短で花巻に向かうには、いったん「はやぶさ」のような新幹線の速達列車に乗り、盛岡まで突き抜けたあとにUターンしてくるということになる。しかしこれはお値段が張る手段なので、そこまではやりたくない。

結局、新花巻の手前、「北上」駅で新幹線を降り、そこから東北本線で花巻駅を目指す・・・という形になった。こっちの方が新花巻経由よりも早い。花巻に向かうのに、「新花巻駅」を利用しない!というこの不条理には非常にモヤモヤさせられる。

じゃあ「新花巻駅」の存在意義ってなんだよ?と思うわけだが、釜石や気仙沼など三陸方面に向かっていくには便利なのかもしれん。

ルートを決めるのでさえこの有様で苦労させられる。上記の書き方でも随分端折ってるからな?実際は他にも色々あったんだからな?

で、次は運賃だ。JR東日本の悪いところだが、新幹線のチケット手配方法によって運賃が変わる。どれが最安なのか、日によっても便によっても異なるので、いちいち調べないといけない。ああ面倒くせぇ。

調べた結果、乗ろうと思っている便では

・通常運賃 13,360円
・えきねっと 13,160円
・金券ショップで回数券 12,450円
・モバイルSuica特急券 12,350円

ということで、モバイルSuicaで手配するのが一番お安い、ということが判明した。モバイルSuicaなので、チケットの手配自体は簡単。しかしこの料金比較をいちいちやるのがクソ面倒くせぇ。しかしこのひと手間で、駅の券売機で買うよりは1,000円を浮かせることができた。

ちなみに帰りの新幹線はえきねっと予約が安かったのだから、よくわからんものだ。

ややこしい列車構成

09:28
ややこしいといえば、JR東日本管轄新幹線の列車編成もそうだ。いやーいろいろあるものだな。東北地方の人からしたら「何を今更。当たり前だろ?」と思うだろうが、広島出身で帰省の都度東海道新幹線を使っている僕にとってはこれがとても奇異に見える。なぜなら、東海道新幹線は16両編成で固定だからだ。のぞみでも、こだまでもそう。

それがどうがこれ。それぞれの列車の車両編成をご案内する画面があるというだけでも驚きだけど、10両編成、16両編成、17両(!)編成といろいろある。しかも行き先は東北、秋田、山形、上越、長野とさまざまなのだからますますややこしい。

やだなー、こういうのを見るとまた心がザワザワしてくる。

はやぶさ

09:30
E6系新幹線。速達新幹線「はやぶさ」で主に使われている車両。

コイツに乗ろうと思ったら、通常の新幹線運賃よりもさらに高いお金を払わないといけない。そしてグランクラスの席にでも座ろうものなら、そりゃあもうワッショイワッショイですよ。時速320キロで疾走するお神輿みたいなもので、周囲の人は土下座するしかない。

そういえば、今回はやぶさを利用しない僕だが、往復の交通費だけで3万円近くかかっている。実家に帰省するのと同じ規模感だ。毎月の温泉療養を通じて、だんだん金銭感覚が狂ってきたらしい。茹でガエルとはまさにこのこと。「湯治宿に泊まるので宿泊費はかからないよ!」とか言ってるそばで、交通費がかなりかかっている矛盾。

待ち伏せする社内清掃係

09:31
22番線に上越新幹線が入線してきた。

それをずらりと並んで待ち構える赤いスタッフジャンパーの人たち。どうやら車内清掃要員らしい。短時間で一気にカタを付けちゃる!とこの身構え方がすばらしい。

プロレス偽装のリング

09:34
今回は長旅だ。パソコンは持参するけど、そればっかりに没頭するのは良くない。たまには活字にでも触れて心を癒やそう・・・

と急に思いつき、キオスクで買ったのが「プロレス 偽装のリング (宝島SUGOI文庫)」。なんだよちゃんとした文学でも読むんじゃねーのかよ。

いや、キオスクですぜ?他に文学らしいものといったら、黒い背表紙でおなじみの文庫本・・・フランス書院とか?それはさすがにちょっと。

やまびこの車内

09:40
東北新幹線「やまびこ」45号盛岡行き。

東海道山陽新幹線の列車名「のぞみ」「ひかり」「こだま」は日本人の一般常識として誰もが覚えているはずだが、それ以外の新幹線というのは全然知名度が高くない。このギャップは一体なんだろう。

そもそも東北新幹線って何がある?「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」・・・

えーと。まだあったような気がする。仙台止まりのやつ。

この後カンニングしてみたら、「あおば」という列車名だった。ああ、そういえばそういうのがあったような気がする。しかし、とうの昔にこの名称は廃止になっていたようだ。知識が10年以上前で止まっている。

シートピッチ

シートピッチ。今更撮影するまでもないのだけど、那須湯本温泉、四万温泉の時に「うわあい!初の在来線グリーン車だ!」とはしゃいで座席を撮影していたので、それと足並みを揃えてみた。

盛岡行

盛岡行きだぜ盛岡ぁぁぁ。

いよいよ岩手県まで一人旅かよ。やりすぎだよな、明らかに。もういい加減やめておこう、こんなことを繰り返していたら絶対バチがあたる。療養するだけなら、初回の那須湯本でひたすら温泉に浸かってるのが一番てっとり早いんだから。今回なんて、単なる「贅沢」だし単なる「悪ふざけ」の域だ。

車窓を眺める

09:42
さすがに岩手までは遠い。9:40東京発の新幹線が北上駅に到着するのは12:33。そこから東北本線に乗り換えて、花巻駅に到着するのは12:51だ。CCレモンでも飲んで落ち着け。

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