潜入、湯治宿【大沢温泉】

14:17
旧石井県令私邸、という建物があるというのでさらに南下をすすめた。県令、ということは昔でいうところの「県知事」ということだろうか。

路地

見かけた写真が洋風建築で印象的だったので、訪れることにした。東京にあるような財閥の邸宅もすごいけど、若干こじんまりした「地方のエラい人用の西洋式建築」というのに興味があったからだ。

場所は若干わかりにくい。通りから脇に入ってしばらく奥に行った先にある。Googleマップなどでは、この道はちゃんと表示されておらず、最初地図を見たときは東西南北、どこからこの建物にアプローチすれば良いのか?と悩んだくらいだ。実際に迷うことはなかったけど。

それにしても遠くからでも目立つなおい。通りに対して建物が正面じゃなくて、斜に構えているぞ。睨まれてるぞオイ。

今でも個人所有の建物だというから、うかつな事は言えないけど・・・ぶっちゃけ、「幽霊屋敷」として映画のロケに使えそうな風貌がここからでもわかる。

旧石井県令私邸

14:19
近づいてみると、まさにそれ。いやー、迫力がある。建物そのものが小さい分、むしろ何かすごみを感じてしまう。窓辺にお人形さんを外向きに置いておいたら、外から見たらすっげえ怖いと思う。

それにしても大きな窓だ。盛岡の地では、冬相当寒いだろうに・・・と思うが、各部屋に暖炉が配置されていたというから冬場はガンガンに部屋を暖めていたのだと思う。窓が大きくて冷気が入る?だったらそれ以上に暖気を供給すればいいじゃないか!という発想は金持ちでないとできない。貧乏人なら、「窓を段ボールでふさいでしまおう」とか考えてしまう。

旧石井県令私邸看板

明治19年建築だという。

後になって盛岡市のサイトでこの家の紹介記事を読んだが、興味深い・・・というか、怖い。「お化け屋敷」という前提があるものだから、もうそっちの方でしか読み解けなくなっている自分。この家の所有者の方、すまん。文化財として貴重な建物を維持してくれてありがとうとしか言えないのだけど。

設計,施工共に不明である。
1886年盛岡監獄移転建築用の煉瓦および囚人使役によって新築落成したと言い伝えられているが,裏付け資料は不詳である。

もうね、のっけからこういう出だしの解説文だもの。「不明」というのが不気味だ(ということに勝手に僕がしているだけ)。

半地下階,1階,2階の煉瓦組積造3階建てで,屋根裏部屋を有する。

半地下!屋根裏部屋!

なにやら怪しい香りがぷんぷんする・・・。

もう、そっち方面に妄想し始めるときりがない。

概して装飾は少なく専門の建築家の設計にしては様式の統一性はない。

こういう解説も、ミステリアスで怖い。もちろん、文章を書いた人はそんなつもりはさらさらなく、事実を淡々と述べているだけなのだけど。

旧石井県令私邸

なにせ、この外観だもの。夏になると葉が茂ってみずみずしいのだろうけど、冬にツタを見るとちょっとぎょっとする。べたーっと枝が壁に張り付いているのを間近に見ると、若干恐怖すら感じるくらいだ。

1,2階の間取りも日常生活を送るというよりは来客接待用に適応する雰囲気で,地下階の連絡用の通路により和風家屋がこの建物に近接して同時に建てられていたとする説に現実感がある。

しまいには、「隣に和風建築があった説」なんてものまで飛び出すありさま。ミステリーすぎる。そっちの建物について、写真とか文献とか、何か記録は残っていないのだろうか。そんなに昔の話ではないのに。県令とはいえ私邸だから、わざわざそんな記録はないのだろうけど。

14:26
そろそろ向きを変えて、盛岡城の方向に向かう。市内を流れる中津川を越えると、そこには「賢治清水」という看板と井戸があった。

湧き水

宮沢賢治が農林高校に在学中、下宿のすぐ近くにあったこの井戸を利用していたことから「賢治清水」と呼ばれ今でも愛されている。肝心の下宿が「賢治下宿」としては現存しておらず、井戸だけ残っているというのが諸行無常だ。「湧き出でる水」といった悠久の時は、人がこしらえた家ごときと比較にならない。

やまや外観

14:29
賢治清水の裏手にあたるところに、蕎麦屋の「やまや」がある。

やりやがったコイツ!「駅の方向に戻るため」だとか、「賢治清水を見るため」とかいいながら、また体重を増やす算段をしていやがった!

かけアップ
もり

というわけで、「かけ」と「もり」を食べてしまった。

僕の好きな言葉に「毒くらわば皿まで」という言葉があるが、まさにそうだ。「どうせ食べすぎるんならとことんまでやってしまえ」とばかりに、自分の罪悪感を天高く放り投げる突き抜けた注文。

さすがに大盛りとかえび天トッピングはしなかったけど。

このときの様子はこちらに記載してある。

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