愛知迷走

別院に向かう

18:13
布池教会を後にした我々は、続いて東別院に向かった。僕自身それが何なのかよくわかっていないので、門前町があるのかないのかさえ知らない。ただ、地下鉄に「東別院」という駅があるので、かなり大きなお寺であるのは間違いなさそうだ。

現地に向かうまでの道すがら、予習を完璧に怠っている僕と「神社仏閣巡り」の発案者である蛋白質にしぶちょおがレクチャーしてくれる。「東本願寺の別院にあたるんだ」と。へー、名古屋にそんなものがあるのか。

ただ、しぶちょおは先ほどから「うーん」と言っている。

「18時には閉まってしまうと思うんだよなあ、到着は18時過ぎになるけど、開いているかどうか、わからん」

そうか、お寺というのは門限があるものだった。外壁と山門に囲まれているお寺の場合、夜はぴったりと閉まって城塞となる。比較的おおっぴらな神社とは違う。

「とりあえず、『東別院に行きました』という実績が大事じゃないか?中が見られたかどうかはこの際どうでもよくて」

僕からいい加減な提案が出る。スタンプラリー的発想なのはいかにもおかでんらしい。

「とりあえず行ってみよう」ということで、たぶん無理なのはわかっていても東別院を目指した。特にこの後、あてがあるわけでもないからだ。夕飯の行き先さえ、何一つ決まっていないくらい有様なので気楽だ。

山門・・・ではない

名古屋のテレビ局「め~テレ」の横を通り、進んでいくと山門が見えた。

「あ、あれが東別院か!」

しかししぶちょおは「いやいや」と首を横に振る。

「こんなもんじゃないから。もっと先だぞ?」

え、そうなの?これでも結構大きな山門だけど。

それにしても、門が既に閉まっている。やっぱり駄目かー?

こっちが山門

こっちが東別院の山門。

「でけぇ!」

先ほど布池教会のタワーに感嘆の声をあげたけど、本日二度目の感嘆。

「なんでこんなにすくすくと育ってしまったんだ?たかだか門だぞ?」

門がこれだったら、本堂はもっと巨大にしないとつりあわない。一体本堂はどうなっているというのか?・・・って、あれれ、やっぱり扉がぴっちり閉まっている。

「駄目かーッ!やっぱり容赦なく閉門していたか」
「やっぱりなぁ」

もう、その場に居合わせたメンバー全員揃って「やっぱり」としか言いようがなかった。

「そりゃそうだよな、うっかりして30分扉を閉めるのが遅れました、なんてあるわけないもんな」

名古屋別院解説

せめて中の様子を知ろうと扉の隙間から境内を覗き込んでみたが、「広い。」としかわからなかった。

「参道にお店が軒を連ねていたら面白かったんだがな、それすらない」

山門の前は車の往来が激しい通りで、門前町の気配は全くなかった。

「ニッタイジに行ければいいんだけどなあ、ニッタイジは名古屋が誇れる寺なんだが」
「さすがにもう閉まってる時間だろ」
「そうなんだよなあ」

ちぇるのぶの口から「ニッタイジ」なる謎のキーワードが出てきた。なんだそれ?

「昔、タイから仏舎利(ブッダの遺骨)が寄贈されて、それをどこに安置するかですったもんだがあったんだよ。で、各地で誘致合戦があった結果、名古屋に超宗派のお寺を作ったんだ、それが日泰寺」

日本とタイ(泰)の架け橋となった寺、ということで「日泰寺」なのか。それにしても、超宗派の寺なんてありえるのか?

「それくらい仏舎利ってすごい存在なんよ。19の宗派が3年ごとに住職を勤めてる」
「ええ!それはすごい」

南無阿弥陀仏、と唱えている3年があったかと思ったら、南無妙法蓮華経だったり南無大師遍照金剛だったりするわけだ。踊り念仏なんて時もあるのだろうか?ちょっと想像がつかない。それは見てみたかったな。

しかし、仏舎利といえば我がふるさと・広島にも仏舎利塔がある。あれは一体なんなんだ?

謎の写真

「残念だったな蛋白質。せめてここで『東別院の思い出』として一枚記念撮影に収まってくれい」
「おい、これでどうしろというんだ?」

地面に、菊の花のような形をした石が埋め込んであったので、そこで無理なオーダーを出してみる。

困惑したまま撮影した写真がこれ。とっさにリアクションを要求され、困った二人が苦し紛れにポーズを取っている。意味はとくにない。

ワシノビル

18:27
「東別院が見えなかったし、こりゃあもう明後日にでもローリングするしかないな」
「ローリングなのか!」

田縣神社に行くことがこの時点で内定した。明日は名鉄の「SAGASE!」企画で一日が潰れるだろうから、明後日午前にでも行くことになるだろう。

それはそれとして、このまま一日を終わりにするには若干の消化不良だ。折角なので、隣駅の近くにある大須観音に行ってみることにした。大須観音なら、夜でも境内に入ることができるからだ。

てくてく歩いているうちに、「おい、あれを見ろ!」という声が誰かから上がった。

「ワシノビル」。
「お前のビルなのかーッ!」
「誰もお前のビルであることは否定しないから、頼むから自慢しないでほしい」

からあげの専門店「めっか」

18:32
だんだん道中のお店が増えてきた。大須界隈は名古屋の繁華街だ。

そんな中、見かけたお店。

「からあげの専門店 めっか」。

「うっかり豚肉を揚げたものを出したりしたら、すごく怒られそうだ」
「やっぱり鶏肉を使うにしても、ハラルフードなのかな?」

大須

18:39
大須のいいところは、大須観音周辺に網の目状に商店街があるということだ。しかも、ドラッグストアとか携帯ショップ、ご年配のマダム向けの洋品店といったお店ではなくオリジナリティ溢れるお店が多い。だから、散策するととても楽しい場所だ。さて、大須観音にお参りがてら、商店街散策をしてみようか。

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