愛知迷走【SAGASE! ~ 記憶を呼び起こし 駅を探し出せ ~】

餌やり中

餌やりの時間になったらしい。店員さんが赤身肉が入った容器を手に包み込み、暖めている。もともとは冷凍保存されている肉だ。

「何の肉なんですか?」

と聞いてみたら、うずらの肉だという。うずらの肉は、ふくろうが必要とする栄養がバランスよく取れるそうだ。肉だったら何でもいいだろ、ということで鶏肉なんぞを与えていればよいというわけではないのだな。

しかしうずらの肉なんてどこでも手に入るものではない。近所のスーパーで売っていない場合はどうすれば?と聞くと、「このお店で売っています。通販もできます」だって。へー、「ふくろうのいる森カフェ」謹製の餌まであるのか。

箸でうずら肉を差し出されたふくろうは、うぐうぐと食べていた。足元に置いておくから腹が減ったら勝手に食え、というわけにはいかないようだ。ちょっと手間がかかるが、かわいいからこれくらいの手間は惜しんではいけない。

しばらくうずら肉を食べていたふくろうだが、急に食べなくなった。満腹になったらしい。店員さんはどのふくろうが何グラム食べたかを几帳面にメモっていた。

記念撮影

お会計後、このカフェのお楽しみがある。自分のオキニのふくろうを一匹選んで、実際に腕に乗せて記念撮影が撮れる、というものだ(既に売約済みで行き先が決まっているふくろうは対象外になる)。

おっかなびっくり、ふくろうを腕に乗せてもらう。この際は、撫でるのもOK。ふくろうは、撫でられても全く動じない。堂々たる貫禄でますます好きになる。

白玉がこっちを見ている

「あッ!人間たち、何か楽しそうなことやってるな!!」

という表情(?)でこっちを見ている白玉。

いやそんなこと言われてもアンタ、「一緒に記念撮影は一日1組限定」っていうレアキャラなんですから。デリケートなふくろうだ。でも、許されることならこの白玉ちゃんと記念撮影したかった。

「うらやましさ」をちらちら見せる白玉ではあるが、じゃあ、といって彼にカメラを向けると必ず目線をそらす。絶対にカメラ目線になろうとしないシャイなやつだった。

しぶちょおとふくろう

しぶちょおは大柄なふくろうを選び、記念撮影をしていた。しぶちょおのように体格がガッチリしているヤツには、これくらいのふくろうの方が似合う。

「おい、あいつ気に食わないから死刑」

とか命令してそう。

白玉のこの顔

「なんかまた楽しそうなこと、やってる・・・」

白玉が遠くからじっと見ている。

手袋

僕も大きいふくろうで記念撮影をお願いした。

小さいふくろうなら素手のまま乗っけることができるのだけど、大きなものになると爪が痛い。なので、がっちりしたグローブを装着しなければならない。

おそるおそる触る

蛋白質がおそるおそる、ふくろうの首筋を撫でているところ。・・・の背後に、

「アーッ!何やってるんだお前ら!」

と気になって仕方がない白玉の姿。白玉、いい味出してるなあ。欲しいなあ。

ちなみにこのお店でふくろうを買った場合、品種によるけど2,30万円ほどからスタートする。高いものになると50万、60万はざらにするようだ。やっぱり、犬猫を飼うのとは違う。

食費については、おおむね月に5,000円くらい、とのこと。大きなふくろうになると10,000円になることもあるようだ。さすが肉食動物。

宝くじが当たったら、ふくろう部屋を作って、そこでふくろうを飼うのもいいなあ・・・とつくづく思った。

「おい、誰かふくろう飼えよ」
「お前が飼え」

お店を後にするとき、お互いがふくろうの押し付け合いとなった。

シャッター街

21:09
カフェを後にした我々は、ようやく「そろそろ夕食だな」という話になった。特にあてがあるわけでもなく、栄の地下街に潜ってみた。

すると、大半のお店がシャッターを閉めており、もはや営業をやっていなかった。そうか、21時にもなればもう閉店なんだな。さて、どうしたものか。

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