愛知迷走

展示13

12:40
「うわあ・・・」

自動車館のメイン部分に足を踏み入れた際、思わず声が出た。眼前に広がる広大な敷地。この「うわあ」は「すごい!」というワクワク感を含んだものではなく、げっそり、といった性質のものだった。さすがに疲れてきた。まだこんなにあるのか。

展示14

たくさん見られてお得じゃないか、なんてもはや思っていられない。お昼ごはんをそろそろ食べたいし、もういいんじゃないか感満載だ。それは僕に限らず、回りのみんなもそう。

展示15

そんな僕らを絶望の淵に追い込む、「ほら、これだけの見どころがありますよ」という俯瞰パネル。二階部分から一階を見下ろした状態で解説がされていた。

「ざっと見る程度でいいんじゃないか?」
「そうだな、流して見よう」

誰とはなしにそういう提案をし、満場一致で受け入れられた。

紡績よりもよっぽど馴染みがある自動車の展示なのに、ゆっくり見るためのエネルギーゲージが尽き果てているとは。

展示16

自動車のシャフト。

こういうのもじっくり眺めていたらいろいろ面白いんだろうけど、適当に見るだけ。

展示17

でも、「ハンドルを回すとこうやって車輪は向きを変えるのです」という仕組みは、いちおうちゃんと触っておく。

「なるほど、動くね」
「そうだね」

以上おしまい。

展示18

この頃になると、「とりあえず写真を撮影したら満足」という有様で、展示なんてあんまり見ないで、写真を撮るだけになっていた。何をしにここに来たのかわからない状態になってきたぞ。

サスペンションの写真なんて撮影して、一体何が嬉しいというのか。

展示19

いやいや、嬉しいのですよこれが。

「蛋白質!見ろ、シフトレバーだぞ」
「だから何なんだ?」
「いや、蛋白質こういうの好きだろ?」
「はあ?なんでオレがこういうのを好きなんだよ」
「昔からそうだったよな、棒状のものにはいつも愛憎入り混じった感情を持っていたよな」
「あるかそんなの!」

でも本人はその気になったらしく、シフトレバーをうんうんと引っ張る。

展示20

「うおおお」と言いながら、ロックスター張りにシフトレバーを握り締める蛋白質。

「よし撮ったぞ」
「そうか」

何事もなかったかのように、次に向かう。

展示21

でもその次にはクラクションが置いてあったので、「あるからには試してみないと」と鳴らしてみる蛋白質。

なるほど、この「トヨタ産業技術記念館」の自動車館は、自動車の仕組みや製造方法について解説する場なんだな。長久手市にある「トヨタ博物館」は完全に「完成車」好きの人のためのコレクション展示施設だ。ちゃんと役割分担がされてるんだな。

ぱふぱふ。

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