13:17
堀田駅到着。
お、こちらの想定どおり上り線ホームと下り線ホームの間に、「追い越し車線」となる線路がある。やっぱりここで正解っぽい。
「ここだな」
と出題ポスターに掲示されていた写真の撮影場所を特定し、にんまりするしぶちょお。
ポスターの写真はだいたいこんな感じだったはずだ。お、本当だ、ブラザーの青い看板発見!
ブラザー工業の本社がまさにこの地にあるらしい。なるほど、だから地元民はすぐにピンとくるのだな。単なる広告看板、というわけではない。
高架駅なので、階段を下って改札口まで行くとまるで洞窟の中にいるような気分になる。そんな場所に、軽食コーナーがあるから面白い。「大判焼」「たこ焼」「お好み焼」「みたらし」という看板が出ている。基本的に粉モンばっかりだ。
東京だったら、改札出てすぐの場所なら「まずはコンビニを作っちゃえ」となるだろう。JR東だったら、系列のNEWDAYSとか。それがこの地では粉モン屋が陣取っているのだから、非常に微笑ましいしうらやましい。でもいかんな、こんな店が自宅最寄駅の改札出てすぐにあったら、毎日のようにおやつを買ってしまう。メタボで地元民殺しの店だ。
旅行パンフレットが並ぶエリアに、次の駅に関する問題が記されたポスターが掲示されていた。群がる一同。
「どこだここは?」
ぱっと見ただけですぐにわかる、変な駅のつくりだ。線路と線路の間に無駄な空間がある。一度でもこの駅を利用したことがある人なら即答なのだろうが、そうでなければぴんとこない。愛知勢2名も、この駅については苦悶の表情を浮かべていた。地元民でないとわからない地名をちぇるのぶとしぶちょおは言い合い、あーでもないこーでもないと議論。
「見ちゃだめ?」には、
名鉄電車の他にも電車が写ってるじゃん そ~だら~
と書いてある。ふざけてんのか、おい。
赤い名鉄が二両編成で停まっている他に、明らかにJRと思しきみかん色の電車も停車しているのがわかる。そんなん、ヒントでもなんでもない。
「この『そ~だら~』というのが何かのヒントなんだろうけど、なんだ?どこの方言だ?」
調べてみたが、伊豆半島の下田にそういう方言があるだとか、遠州地方の方言だといった情報ばかりが出てきた。待て待て、名鉄は静岡県までは延伸していないぞ。どうやらこの「そーだらー」という言葉は結構広範囲に使われている方言っぽい。駄目じゃん。
何か重要な意味がたぶんあるのだろうけど、よくわからなかった。今、旅を終えて落ち着いた環境でこの「そ~だら~」について調べているところだが、やっぱりよくわからない。なんだったんだ、一体?
ちなみに、
一般に西三河は「じゃん・だら・りん」、東三河は「のん・ほい・だに」という特有の言い回し
というのがあるそうだ(Wikipediaより引用)。うわあさっぱりわからねぇ。
「名鉄のホームが建物にめり込んでいるように見えるぞ?」
「単線のように見える。線路が一本しかないようだ」
と、僕はもっぱら名鉄駅の特徴ばかりを気にしていたのだが、愛知勢は「JRと名鉄がクロスする駅とはどこか」ということで絞込みを議論していた。その結果、「刈谷ではないか?」という話になった。刈谷?えーと、どこだっけ。
刈谷駅。なるほど、JR東海道本線と名鉄三河線がクロスしている。名鉄本線の知立駅で三河線に乗り換える必要がある。この駅以外にもJRと名鉄がクロスする駅というのはあるのだろうが、ぱっと見三河弁を使う界隈(?)ではこの駅しか見あたらないようだ。
Googleマップの航空写真を見ていた蛋白質が、「ビンゴ!」と声をあげた。
「刈谷駅であってるぞ。ほれ、この建物がここにある」
という。なるほど、彼が指し示す画面には、ポスターの写真と同じ建物があった。また、JR刈谷駅と名鉄刈谷駅の間に、写真と同じくぽっかりと空間ができていた。これで間違いなさそうだ。
「単線」というのはそのとおりで、知立から刈谷までの間が単線で、刈谷から終点の碧南までは複線になっているそうだ。盲腸路線で、入口部分が単線で、突き当たり部分が複線というのは不思議な作りだ。
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