愛知迷走

のどかな光景

08:24
犬山を過ぎると、すっかり田園風景になった。

思えば遠くへ来たものだ・・・と思うが、それでもまだ上小田井駅を出て30分ちょっとだ。まだまだこれくらいで旅情を感じていたんじゃ、先が思いやられる。どうせすぐ、名古屋に引き戻されて、さらには豊橋方面に突撃するに決まっている。

「瀬戸方面に向かうとなるとやっかいなんだよなあ」

しぶちょおが言う。なぜかというと、瀬戸には名鉄が走っているものの、他の路線とは完全に独立しているからだ。名鉄瀬戸に行こうとすると、どうしても名鉄以外の交通機関を利用しないといけなくなる。

「さすがにそれはないと思うが・・・?」

でも、初級・上級合計10駅を巡らないといけないのだから、一つくらい瀬戸線が紛れ込んでいてもなんらおかしくない。

「やっぱり、主催者側としては満遍なくあっちこっちにポイントを設置するだろ?」
「だろうなあ」
「となると、やっぱり豊橋とか行くんかいな」
「豊橋ならまだいい。その手前から分岐したところにある豊川稲荷とか、面倒だぞ」
「うわあ」

考えれば考えるほど、先が思いやられる。

08:42
列車は終着駅の新可児に到着。

新可児駅

「あっ、行き止まりになってるぞ!」

ホームに出てすぐに気がついた。私鉄の始発ターミナル駅に見られるような、線路がどん詰まりになっている駅構造だ。
そして隣のホームには、別の名鉄電車が泊まっている。

「やっぱりここじゃあございませんか?なあ、なあ?」

どうやらそれっぽい。

ホーム末端

「これだ!上小田井で見たやつそのまんまだ!」

改札の近くに、次に出発する電車のホームを知らせる掲示板があった。

「犬山・名古屋・金山方面 3番線」
「明智・御嵩方面 1番線」

の表示になっている。間違いない、これだ。やーい、上級編最初の駅に到着。
新可児駅ホームレイアウト

名鉄線新可児駅の構内図があった。3つあるホームはすべて行き止まり。

1番線、2番線が犬山に向かうホームで、3番線だけが御嵩行きのホームになっていた。おっと、上小田井駅で見た「改札の中に改札」もちゃんとこの図に描かれているぞ。

時刻表

「なんで御嵩まで直通しないんだよ。新可児まで来たなら、あともうちょっと頑張れば御嵩なのに。そんなにここから先は過疎ってるのかね?」

不思議だ。一応時刻表を見ると、1時間あたり2本は運行されているらしい。ただし単線。

電車はここでスイッチバックしないといけないし、ここから先は複線化するのもお金がかかるし、もういいや、ってことなんだろう。

改札の中に改札

調べてみたら、ここから先御嵩までは自動改札にも対応していなかった。なるほど、二重改札になっているというのはそういうことなのか。ICカードなんて持っていても通用しないぜ、ということを高らかに宣言しているというわけだ。

二番目の問題

おっと、改札近くの壁に「SAGASE!」の張り紙発見。

「1つ目の問題クリアおめでとう!次のSAGASE!の問題はこれだ!」

と銘打たれている。そして、「豆知識 三択問題」という問題も小さく書かれている。これを解いて、解答用紙に書かないといけない。

えーと、まあいいや、次の折り返し電車までしばらく時間がある。いったん外に出て、この新可児の雰囲気を見てみよう。

新可児駅の外

「うわあ・・・」

新可児駅を出たところで、思わず声をあげてしまう。

のどかだ。とてものどかだ。

駅構内の様子からなんとなく予想はついていたものの、始発駅にしてはものすごくシンプルな駅前だった。えーと、コンビニもないぞ。

まあ、始発駅だから栄えているなんていう法則は日本全国どこだってあるわけではない。我が出身地広島だって、糸崎とか白市といった「町が栄えているわけではないけど、始発」という駅が存在するわけだし。大抵こういうのは、大きな都市から数駅はなれたところにある。車両基地の都合など大人の事情なのだろうか。

JR駅

新可児駅とロータリーを共有する形で、もう一つ駅舎があった。こちらはJR太多線の可児駅だった。

「太多線?可児駅?」

このあたりの地理感があまりないので、ぜんぜんピンとこない。調べてみたら、中央線の多治見から高山線の美濃太田を結ぶ路線だった。えっ、いつの間にこんなところに?

電車の路線図というのは、距離感とか東西南北をかなりデフォルメして描くものだ。名鉄のように複雑怪奇な路線を持つなら、なおさらだ。てっきり僕は名古屋から西方面にグイグイ向かっているのだと思っていたのだが、いつのまにか名古屋の北、なんなら北東の方に回りこんでいた。なんてこったい。

JR改札

驚きつつも、JR可児駅を観察。簡易改札が設置されている駅で、行き来する電車はディーゼル。気がついたら結構なところまで来たんだな。

本来なら旅情!となるところなのだけど、この後すぐに都会に逆戻りすることはわかりきっていた。だから全然旅情は感じず。

新可児駅の食堂

ただし、そんな僕でも旅情を感じたのは、名鉄の新可児駅構内にあった軽食コーナー。売店の横にお店があり、そば・うどんだけでなく「日替わり定食」やらコーヒー、紅茶、酒類も扱っていた。便数があまり多くない駅だからこそ、電車を待つ間にここでメシでも、ということになるのだろう。

「すごいな、駅ナカビジネスだ。駅ビルのレストラン街じゃないか」

と的外れなことを言って感心しまくる。

あと、隣の売店だって売っているものがギスギスした通勤路線の駅とは違う。お菓子の取り扱いが多いし、そのお菓子は「ヨーグレット」だったり「ボンタンアメ」だったり。地元の銘菓っぽいものも扱っているぞ。

「折角だから、長旅のお供に・・・」とも思ったが、これから先一体どこに連れて行かれるのかわからないのでやめておいた。もっとエエモンがこの後手に入るかもしれないし。

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