2016年05月04日(水) 2日目
06:36
2日目朝。集合時間になっても蛋白質がホテル1階ロビーに下りてこないのでやきもきしていたら、眠そうな顔をして蛋白質が下りてきた。
「あまり寝てないのか？」
「洗濯物を片付けるのに時間がかかってしまって。12時半くらいまでやってた」
「ええ？そんな遅くまで？風呂は？」
「それから軽く入った」
「洗濯を待っている間に風呂に入ればよかったのに」
「洗濯機の前から離れるわけにもいかなくてな」
そういうものなのか？だとしても、それだと寝たのは深夜1時を回っている。昨日は早朝からバタバタしていたのに、よくやるぜ。道理で今朝は冴えない顔をしているわけだ。
荷物を預かってもらうために、チェックアウトしてすぐにチェックイン手続きを行う。お会計を済ませ、またロッカーに荷物を預けた。
若干慌てつつ、地下鉄鶴舞線の伏見駅まで歩いていった。名古屋中心地の場合、区画の1ブロックのサイズがかなりデカい。なので、地図を見たときの印象よりもはるかに移動に時間がかかり、慌てるハメになる。いそげいそげ、電車はもう来るぞ。
伏見駅から、今日の集合場所である上小田井駅は乗換なしで行ける。なんて便利なんだ。6駅11分の距離。
やってきた電車は、赤い色をした名鉄の車両だった。なるほど、確かに名古屋市営地下鉄に名鉄は乗り入れているのだな。
地下鉄なんだけど、窓にはカーテン。ブラインドが当たり前、という認識なので、カーテンを見ると「おおお」と思わず声を上げてしまう。
06:50
上小田井駅到着。確かに、四番線までホームがある駅だ。
しぶちょおとホーム上で出会った。どうやら同じ電車に乗っていたらしい。
「やっぱりここだったな」
と朝からニコニコしている。あ、やっぱりそうだったか？ホーム上の電車が立ち去るのを待って確認してみたら、確かにここだ。昨晩写真で見た光景と一緒だった。
「間違いないとは思っていたんだが、もし違っていたらどうしよう！って思っていたんよ。正解で良かった」
確かにそうだ、一発目でつまづいたら、途方に暮れてしまう。
「ちぇるのぶは？」
「まだ見ていない。あいつのことだから、もっと早く到着して駅前あたりをウロウロしているんじゃないか？」
とりあえず駅の外に出てみることにする。
「おい、しぶちょおがこんなところにいるぞ」
「オレか！」
ヒゲが生えていれば自動的にしぶちょおに似てしまう。
以前しぶちょおがこんなぼやきを口にしていた。
「ヒゲを生やしていると人から覚えられやすいので、何かトラブルがあったときに『あのヒゲの人を出せ！』って客から呼び出しを受けるときがあるんだ。オレ関係ないのに」
06:52
「おー、これか！」
改札口のところに、SAGASE!の張り紙が貼ってあった。これが次の駅のヒントになるらしい。
｢初級編・上級編を選んで次の駅へ向え！」と書いてある。そして写真が2枚。上が初級編、下が上級編になるらしい。さあ、どっちを目指す？
「もちろん上級編だろう」
「まあな、失敗したら失敗したでいい思い出だ。初級編でお茶を濁すという選択肢は我々にはない」
それぞれの写真の脇には「見ちゃだめ？」という赤い札が貼り付けられており、それをめくることができるようになっていた。写真を補足するヒントが隠されている、というわけだ。ヒントに頼らずにクリアするもよし、ヒントを参考にしながらクリアするもよし。我々は問答無用でヒントありだ。そこまで名鉄に詳しいわけではない。
「とりあえず写真を撮ったことだし、朝飯食いながら検討会を開こう」
ということになり、いったん駅を離れることにした。
改札口を眺めたところ。ああ、名鉄のサイトにこの改札口の写真、載ってたな。間違いない、ここだここだ。3番線、4番線の電光掲示板もあるし。
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