名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

うなぎの骨

鰻骨せんべい、550円。ビールのつまみにも、清酒のつまみにも、なんなら焼酎にだって合う一品。スナックとして「うなぎボーン」なんて名前で売られていることもある代物だが、これが安くてうまくてかなわんのですよ。

カリカリした食感が、スナック菓子を食べている感覚を呼び覚ます。しかも、頼んでから出てくるまでが早い。イタリア人が、料理がテーブルに届くまでの間に卓上のグリッシーニをポリポリかじっているのと同じだ。

「スナック菓子を食べている感覚を呼び覚ます」で思い出したが、僕は子供の頃、「健やかに、大きくなるように」という教育上の理由でおやつに牛乳といりこ(煮干し)がよく出てきたものだ。随分と渋いおやつだったんだな、今思うと。で、テストの成績が良かった時は、ご褒美としてポテトチップスを食べる権利が与えられた。当時、僕の最大の好物がポテトチップスコンソメ味だったからだ。

そんな郷愁に駆られる、骨せんべい。

おやびん

それにしても立派な骨だ。熟練の職人さんが、何の迷いもなくうなぎをさばくのだから、途中で骨が折れたりすることはないのだろう。とはいえ、あのグネグネとうねる生き物の骨だ。かりっと、ちょうど良い塩梅でまっすぐに揚げるのは揚げ職人は大変だと思う。いやもう、こんなものを素揚げにしたことなんてないので、どれくらいすごいのかが想像つかない。

「とりあえず大きさ、大きさがわかる何かが欲しいね」

ということで、蓬莱軒の割り箸と対比。直感的な比較対象ではないけど、まあ、そういうこっちゃ。割り箸1本よりも、太くて長い。

うなぎの骨、というのはこういう形で素揚げにして食べるが、頭については食べることを聞いたことがない。さすがに時間をかけてカリカリに揚げたとしても、頭蓋骨は硬すぎるのだろう。じゃあアーモンドのように砕いて食べればいいじゃん、と思うが、そういう食べ方も聞かないところをみると大して旨くないし、やっぱり硬いんだろう。家庭菜園の肥料にでもするのが関の山か。

・・・と思ったら、大阪では鰻の頭のことを「半助」と呼び、食べるという文化が一部で存在するらしい。これは後で知ってびっくりしたのだが、頭、喰うんか!?

逆に言えば、大阪でしか食べられない文化だ。それ以外の日本では、食べない。「秘密のケンミンSHOW」的に演出すれば、「ケンミン熱愛グルメ」であり、他ケンミンが食べないと知って驚く一般ケンミンのロケ映像が流れるところだ。

ただ、さすがに素揚げで食べるものではなく、ダシをとるための素材として用いられるらしい。うどんや炊き込みご飯のダシとして使うと、いい味が出るらしい。うなぎのダシ、どんな味がするのやら。

うなぎ入りの玉子焼き

おい、なんかみんな飲む気満々だぞ。あれこれ骨せんべいくらいならおなかいっぱいにはならないので、「酒のつまみ」として違和感はない。しかし、他にもいろいろ酒肴のオーダーを入れている。これは、「食べるからには、飲むぞ」という犯行予告に他ならない。

うまき、950円。

玉子焼きの中にうなぎが入っているという、老若男女大好きニコニコメニューだ。

しかし、玉子って何をやってもうまいからチートな食材と言える。これ、中に入っているのがうなぎじゃなくて、穴子でも誰も気づかないかもしれない。みんな「うまー」と言っているけど、それがうなぎに対する絶賛なのか、それとも玉子焼きというチートメニューに対しての絶賛なのかは不明だ。僕自身、正直よくわからない。

うなぎ白焼きサラダ

「うなぎばっかり食べていたら健康に悪いぞ、サラダも頼もうぜサラダサラダ」

と言いつつ注文したのが、「白焼きサラダ」1,575円。結局鰻であることには変わりないという。

なので、サラダでさえも鰻がメインであることに何ら不思議はないし、むしろ当然のことなのだった。見よこの写真。白磁器を使っていて、盛りつけも洋風ではある。野菜も、洋風野菜であり、大根とか里芋みたいに昔から日本にあったようなものではない。・・・でも、主役の座は鰻以外あり得ないし、誰にも渡さん。たとえ、品名が「サラダ」となっていても、だ。

うなぎ肝焼き

肝ポン、950円。

鰻の肝といえば、肝吸いにするか、串焼きにするくらいでしか目にしないが、こういう食べ方もあるのだな。いやあ、もうひたすら酒の肴だわこれ。ノンアルコールビールを飲みながら食べるもんじゃあねぇなぁ。

お酒を頼む

で、案の定ビールを切り上げて別の濃い酒に切り替えているおやびん。

満面の笑みでピースサインをしつつ、旦那であるたっぴぃさんの写真撮影に応えている。

何の酒を頼んでいたかまでは覚えていない。デンキブラン・・・みたいに見えるけど、いやさすがに蓬莱軒にその酒は置いていない。あと、これだけの量のデンキブランを飲んだら、この後ヘロヘロになる。肝心のひつまぶしを食べたことを忘れてしまいそうだ。それだと何しにここに来たんだか、ってことになる。

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