名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

コンパルのお品書き1
コンパルのお品書き2

コンパルのメニュー。昔ながらの、という言い方が正しいのかどうかわからないけど、チェーン展開のお店とか「○○カフェ」を店名に据えるようなお店にはない、「喫茶店」なメニューだ。

甘味以外のお食事メニューは、すべてパンだ。サンドイッチ、トースト、ホットドッグ。ナポリタンとかホットケーキといったものも一切置いていない。「厨房の効率化が図れて良いですね」と思わず怪しいコンサルタント的なことを言ってしまいそうだが、とんでもない。カツを揚げるということは、ちゃんと厨房にフライを揚げるための設備があるということだ。油物を扱うなんて、一番面倒なことで、厨房の効率化を考えるなら真っ先に取りやめたいところだ。

もちろん、コンパルのエビフライサンドなどは店内で注文が入ってから揚げられる。できたてを楽しむ事ができる。

アイスコーヒーは独特

我々は単に喫茶店で朝ご飯を食べに来たわけではない。「名古屋舐めつくしオフ」の一環として、「モーニングセット」を食べにきたのだ。全員等しく、モーニングセットを注文。しかし、飲み物はみんなバラバラだ。だから、「モーニングセット」と一括りに称しても、人それぞれお値段が違うことになる。

僕が頼んだのはアイスコーヒーだったのだが、出てきたものを見て「ほう!」と思わず声を上げてしまった。こんなアイスコーヒー、初めて見た。

デミタスカップに入った淹れたてのコーヒーが薫り高い。そして、氷だけ入ったグラス、クリーム、そしてストロー。

おいしいアイスコーヒーの召し上がり方

メニューの片隅に、小さく「おいしいコンパルのアイスコーヒーの召し上がり方」として図解されていた。

デミタスカップのコーヒーに砂糖を入れ、それをグラスに流し込み、クリームを入れて飲んでくれ、ということだった。アイスコーヒーといえば作り置きが当たり前とも言えるのに、「できたてのコーヒーの味と香り」を追求しているというのが面白いし、いいな!と思う。

某大手コーヒーチェーンなんて、アイスコーヒーを注文したら、冷蔵庫から牛乳でも入っているかのような紙パックを取り出し、そこからドボドボとアイスコーヒーをカップに注いでいる。それとは大違いだ。

・・・ああ、でも、最近のコンビニコーヒーってまさにこういうことを機械がやってるんだよな。注文が入ってから豆を挽いて、ホットで抽出して、氷で急速冷却する。「なんだ、コンビニコーヒーと一緒の原理か」と思うと急にワクワク感がしぼんだが、そんなここ数年のトレンドをこのお店は遙か前からやっていたのだろうから(推測)、やっぱりすごいことだと思う。

「熱々のコーヒーを氷入りのグラスに注ぐんだぜ?耐熱ガラス製でも、負担かかるよな」

と言いながら、分厚いグラスをコンコンと叩いてみる。いや、感心するところを間違っている気がする。

モーニングセットのサンドイッチ

ハムエッグトースト、到着。

最近すっかり、こういう「トーストされたサンドイッチ」って食べなくなったなあ、と遠い目をしながら思う。そもそも、僕にとって「サンドイッチ」というのは、もはや「コンビニで売られているもの」であり、「忙しい時に片手間で食べるもの」という認識しか持っていない食べ物だ。人によって・世代によってこの考え方はバラバラだとは思うけど、僕と同じ発想の人というのは結構多いのではないか?

コンビニでも、トーストサンドは売られている。しかし、もちろんできたてサクッとした表面のものではなく、作られてからかなり時間が経過した物だ。今回のように、まだ触ると熱く、ザクザクした手触りのサンドイッチというのは久しぶりで嬉しくなってしまう。これぞ、喫茶店の朝飯って感じだ。牛丼屋で朝飯を食べるのとは訳が違う。

サンドイッチ断面

トーストの間に、キャベツの千切り、ハム、玉子が挟まっている。

ちゃんとした手作りで、もちろんできたてだ。キャベツの鮮度がまだ実感できる作り。

多分八枚切りのパン2枚でサンドイッチ1人前。具が入っていることを考えても、これがドリンク代に+130円というのは、サービスしすぎの部類で間違いない。たとえ「冷凍された完成品を中国から大量輸入してるんですわ。お店ではチンして出すだけで楽なんですわ」だったとしても、130円じゃ元がとれない。

すごいもんだねえ、ここまでやるかね、と一同感心しながら、サンドイッチをおいしくいただいた。

地下を歩く

予定ではここから名古屋城までプラプラ歩いていき、名古屋城観光をしたのちにお昼ご飯のカレーうどん、という流れだった。しかし、よこさんから「足が痛いので靴を買い換えたい」という緊急提案があったので、予定を変更することにした。

よこさんはブーツ

あー。

よこさんの足元を見ると、履いているのは硬そうなブーツだった。しかもヒールがあるタイプ。

旅行前のよこさんの頭の中では、「名古屋のあちこちでうまいもの食べて飲んで、東山動物園でカピバラを見て♪」という想定だったのだろう。しかし実態はというと、その通りではあるけど「そのためには相当歩く。」という大事な要素が抜けていたのだった。そこまでは考えていなかった模様。

僕でさえ昨日は18,000歩歩いている。ましてや、東山動物園がある広いエリアを歩いているよこさんなら、さらにそれ以上歩いているはずだ。それでこの靴なら、そりゃあもう足の皮が悲鳴を上げない方がおかしい。

オアシス21を下から見上げる

靴屋のオープンまで待っていたらこの後の食べ歩き予定が狂うじゃないか!なんて言ってはいけない。何しろ、「食べるためには歩く」のが前提のこのツアー、歩けないっていう人がいるんじゃ企画そのものが成立しないからだ。「おなかいっぱいです」というのなら、「じゃあ、同席してくれるだけでいいですから。味見程度で留めておいて、次のお店であらためて食べましょう!」と言えるけど。

栄界隈で靴を売るお店を探すのはもちろん容易なことだ。名古屋屈指の繁華街だからだ。しかし、さすがに朝9時から営業を始めているような変わり者のお店など、どこにもない。「通勤途中で靴を買います」なんて需要はまずないだろうから。しょうがないのでしばらく栄で待機だ。

スマホで調べる限り、「オアシス21」という場所にある靴屋が9時半から営業を始めるようだった。そのお店に行く、ということにして、一同はオアシス21を目指した。

栄交差点の北東部に位置するオアシス21は、下から見上げると楕円形のガラス張りの屋根が特徴的だ。一同びっくりしちゃって、「なんだありゃあ?」と唖然とさせられた。しかもなにやらそのガラス屋根、うねうねして見える。

「あそこ、水だぞ?」
「まじで?屋根が池になってるの?」

金かけたなあ。さすが「オアシス21」を名乗るだけある。

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