名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

万里の長城みたいなものが見える

「ノースゲートから入ってすぐのところに『ビオトープ』っていうのがあるよ!ウワア楽しみだな!」

「まだ歩くのかよ」的雰囲気が漂い始めているメンバーが意気消沈しないように、せめて僕が楽しんで見せる。

「なんだろうね!ビオトープって?」

行ってみたら、人工的に作られた、小さな沼だった。・・・あー、なるほど、生態系を都会の中に再現したものがビオトープか。水辺の生き物、植物が宿り、それはそれで大変意義深く勉強になることなんだろうが、今の我々にとっては高尚すぎた。「ああそうですか」と言いつつ、立ち止まりもしないでビオトープを通過。

そのまま歩いて行くと、なにやら万里の長城のような石垣が見えてきた。工場の礎石?

窯壁

近づいて見ると、往年の工場の基礎部分ではなかった。レンガがバラバラに崩され、石ころのようになっている。そりゃそうか、昔の工場でこんなに波打った曲線デザインだったら、ザハ・ハディドもびっくりだ。

「ということは、この石垣を見て、昔はこんなところにこういう配置で工場があったんだね・・・と語ることもできず」
「これを見てどうしろ、と」

窯壁の解説

窯壁、という名前が付けられていた。やはり工場の解体で出てきた瓦礫を再生したものらしい。

石垣には、陶器のプレートが埋め込まれていて、「ノリタケの森基金」に賛同してなにがしかの寄付をした人の名前が列記されている。

「お、おう・・・」

それを前に、何もコメントのしようがない。

いや、別にコメントなんていらないんだけど、なんだか気分は砂漠をさまよう流浪の民、なんだよな。遠方にオアシスを見つけたのでやっとの思いで辿り着いたら、それは蜃気楼だった・・・という気分。なので、ちょっと気分が落ちる。

レンガ造りの建物

「ほらぁ、前に何かレンガの建物が見えて来ましたよ!」

みんなを煽りながら、前に進む。ようやく公園エリアは終わり。ここからは建物があれこれ建っているホンモノのオアシスっぽい。

そびえるレンガ

赤レンガの建物。よくぞこんなものを積み上げたものだ、と感心させられる。建物を作る上では、「わらの家」>「木の家」>「れんがの家」の順で楽だと子供の時絵本で習ったが、ここでは一番面倒な作り方をしているということになる。これなら狼に襲われることもあるまい。

レストラン

レンガの建物の脇に、レストラン キルン」があった。「ノリタケがレストラン経営?」と思ったが、なるほど、料理は全てノリタケの皿に盛られて提供されるのだという。ノリタケの食器を実際に使ってもらい、「あらこのお皿いいわね、欲しくなってきたわ」となれば御の字、というわけか。

レストランのランチメニュー

しかしお値段は決して安くない。高級陶磁器メーカーのノリタケだけあって、「煮込みハンバーグセット870円」とか出すわけにはいかないのだろう。

ランチセットのメニューが出ていたが、2,400円から、という価格設定だった。

「使用済みのお皿はお持ち帰りできます、とか書いてない?」
「いや、そんな文字はどこにもないなぁ」

このお店、高いコースを選ぶと5,000円というものもある。ランチで5,000円というのはかなりの出費なわけだが、さすがノリタケといわざるを得ない。ガキはくるな、というわけか。あれ?でもお子様ランチはあるぞ。1,500円。うひょう、ハイグレード。

ノリタケの森ギャラリー

レストランの隣が「ノリタケの森ギャラリー」だった。常設展示を行っているわけではないが、会場が二つあり、企画展を随時開催しているらしかった。

二つの展示会を見て回る

とりあえず屋内でほっとしたい、という気持ちがあったので、二つの展覧会を楽しませてもらった。

全員で彫刻の全裸女性像を眺め、

「実際の女性の体を見事に再現していると思うけど、女性から見てどうなんだろう?」
「いやあ、実際の女性はもう少し・・・このあたりの肉付きが・・・」
「そうなんすか?」

今回のメンバーは男女混成なので、男女問わずにこの裸像を対象にやいのやいの話をする。さすがに、裸像を相手に「うまそう」とか「腹減った」という不謹慎なことを言う輩はいなかった。

昔の工場はレンガ作り

赤レンガの建物が迫力ある。この手の建物がずらっと並んでいたら、さぞや壮観だろうし一大観光名所になっただろうに、芝の公園にしてしまったのは惜しい。

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