名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

天守閣の中

名古屋城大天守閣のてっぺんまでエレベーターで上る。下の階から階段で登っていくのも、「城を攻め落としていく」感があって好きだが、さすがに名古屋城ほどの大きな天守閣ともなれば、歩いて登るのはしんどい。

天守閣の中にエレベーターを仕込むのはかなり大変なことだ。そのため、地階から入場した我々はいったん1階に相当する部分(石垣の上に建っている建物の1階相当)まで階段を使い、そこからエレベーターに乗る。で、天守閣は7階まであるのだけど、5階でエレベーターは終わりで、2フロア分はまた歩いて登らないといけない。6階はエレベーターの機械室専用フロアだ。

7階を機械室にして、展望室は6階にするという作戦も当然あっただろうが、やっぱりお城のてっぺんで展望しないと天下を取った気がしない、ということでこの変則的な作りにしたのだろう。

天守閣中央の階段

天守閣の中にある階段。吹き抜けができている。これだけのスペースがあっても、さらにエレベーターがあってもなお展望室やら展示室を作る余裕があるんだから、つくづく城がデカいことを思い知る。

たださすがにこの中に水回りを仕込むのは無理があったらしく、トイレは天守閣内にはない。まあ、そりゃそうか。

昔の新聞記事

展望室からの眺めについては、写真が残っていない。テレビ塔でさんざん見たからもういいや、といういい加減な気持ちになっていたのかもしれない。とにかく暑いし、今日既にこの時点で相当歩いた。面倒臭くなっていても何らおかしくない。

天守閣5階から1階にかけては、まるで博物館かテーマパークかのようにいろいろな展示物があって趣向が凝らしてあった。そのかわり、外は一切見えない作りで、開放感は全くない。

5階は、名古屋城の歴史を紹介するコーナーになっていた。

金のしゃちほこが盗まれた、という当時の新聞記事が貼ってあって面白い。

「金鯱の鱗を剥ぐ!」「鯱身の三分ノ一丸裸にさる」

と新聞の見出しが躍る。躍動感あるタイトルでワクワクさせられる。最近の新聞はすっかりおとなしくなってしまったものだ。

どうやら、明治以降でも3回もしゃちほこは盗難被害にあっているらしい。「野ざらしにされている金」ということで、盗人が目をつけやすいようだ。

眼がくらむぜ

こんな記事もあった。

「眼がくらむぜ」登って解つた犯人のクソ度胸!刑事課員肝をひやす

当然盗難届が出されれば、警察は現場検証をしなければならないわけで、それで天守閣のてっぺんに登るハメになったのだからたまらない。

古い町並みを再現

3階は場内・城下のくらし、ということで当時の町並みが再現されている。天守閣の中だぞ、おい。でかいなあ。

昼夜入れ替わる景色

しかも、朝から夜まで、このフロアには一日がある。夜が明けて明るくなり、しばらくすると日が暮れて暗くなる。天守閣の中だぞ、おい。なんども繰り返すけど。ど派手なことをやるなあ。

重要文化財と書いて「こくみんのたからもの」

1階は今は現存していない本丸御殿にあった障壁画が展示されている。「重要文化財」という漢字の上に「こくみんのたからもの」とルビが振ってあったのが目新しかった。

最近、ルビが振られていないと読めないような名前を持つ子供が多い。「キラキラネーム」などともてはやされているが、よし決めた、僕にもし子供が出来たら、「重要文化財(こくみんのたからもの)」と命名しよう。ヤバくね?チョーイケてね?

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