名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

トヨタ博物館受付

トヨタ博物館の受付。

なんだかいろいろ割引制度があってややこしい。障害者割引とかリニモ使った人割引とかまではまあ普通だが、さすがトヨタ、JAF会員なら割引とか、トヨタ系クレジットカードであるTS3カードやレクサスカードを持っていても割引になったりする。果てはエネオスカードでも割引きできちゃったりして、入場口のところに細かい説明が書いてあった。ややこしくて混乱する。

デロリアンがお出迎え

受付すぐのところに展示してあった車は、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でおなじみのデロリアン。えっ、デロリアンって実はトヨタ製だったの!?と驚いてしまったが、さすがにそんなわけはなかった。

このトヨタ博物館は、「俺んとこの車、スゲぇだろ?」と自社製品を見せびらかす目的で作ったのではなく、自動車産業全般を俯瞰できるようにいろいろな時代の、いろいろな名車を揃えるという考えがあるそうだ。とても素敵な事だと思う。だとしても、いきなりデロリアンってのはびっくりした。

この車、映画で登場したことでとても有名だけど、実物が公道を走っているのを見たことは一度たりともない。そもそも、どこのメーカーだよこれ?

解説文によると、イギリスの「デロリアン・モーター・カンパニー」が作ったのだという。ただし商業的には大失敗で、あっけなく倒産したんだとか。これだけ有名な車なのに、そんな不遇な話があっただなんて。なるほど、だからフロントグリルのところに「DMC」と書いてあるのか。てっきり、「デトロイト・メタル・シティ」の略だと思ってた。ゴートゥーDMC!ゴートゥーDMC!

英BBCの人気番組「Top Gear」のジェレミー・クラークソンがこの車を運転したら、何て言うんだろうか?「パワーーーーーー!」と絶叫すると思う。

デロリアンの中

ガルウィングの扉から中を覗いてみたら、さすがに普通の車だった。ドクが四苦八苦して直そうとしていたタイムマシン装置は全く無し。そりゃ倒産するわ。タイムマシンがついてりゃ、今頃でも馬鹿売れだっただろうに。

それにしてもガルウィングって、男の子心をくすぐりまくるのに、今やすっかり見なくなったな。立体駐車場に入りません、とか日本社会では制約が大きすぎるんだろう。今じゃ、「スライドドア」付きのワゴンカーの方がもてはやされる時代。そりゃ車好きが減りますって。

見るからに高級車

デロリアンでまずは来場者の心を掴んだところで、次に現れたのは見るからに重厚長大な車。選ばれし金持ちしか乗っちゃダメですオーラが時代を超えてビシビシ伝わってくる。

TOYOTA ModelAA、というらしい。初めて聞いた。1936年製、ということだから、二二六事件があった年だ。翌年から日中戦争が始まっているので、こういう豪華な車を作っていられた最後の頃なのかもしれない。

車内

すごく豪華に見える車だが、インテリアを見るとそこまですごい感じはしない。単に昔の技術だと、車はゴツくデカくならざるをえなかったからなのか、それとも当時はインテリアに凝りまくるという概念や技術がまだなかったのか。

ベンチシートの簡素なソファ。ただし、後部座席はゆったりと作られているし、床の中央部にでっぱりがない。やっぱり金持ちが、葉巻なんぞをくゆらせながら乗る車だったんだろう。もちろん運転は白手袋のお抱え運転手で。トランクには、運転手が手すきの時に車を拭くための毛はたきみたいなのが備わってるんだろうな。最近あれ、めっきりみなくなったけど。

感心して見る

この車、ボンネットがガルウィングになっている。何の意味があるんだろう?ひょっとしたら、空を飛ぶこともできるかもしれん。

「なんじゃこりゃ?」と不思議そうにボンネットをしげしげと眺める相方さん。相方さんは車に興味がある方だけど、パートナーのまゆみさんは女性だけあって男ほどワクワク感は感じないようだった。しかし、展示を見て進んでいくにつれ、いろんなデザインや色の車があるもんだ、と楽しくなってきたようだった。

ぴっかぴか

あれ?

トヨタ車にしては珍しくボンネットマスコットが付いてる、と気がついたのだが、よく見ると「豊田」という漢字になっていた。昔はこんなロゴを使っていたんだな。ハンコの文字みたい。カッコいいかと言われると微妙だけど、なにしろ80年近く前のデザインだからねぇ。

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