名古屋なめ尽くしオフ【名古屋】

名鉄

とりあえず、この後尾張一宮に行く予定があるまゆみさんと相方さんの二人は当然として、我々も移動することにした。今晩のホテルは名古屋の中心地・栄に確保してある。栄に移動すれば何かあるだろう。

本当は、名古屋駅近くのホテルを確保するつもりだった。しかし、計画がまとまるのに時間を要したため、うかうかしている間に出張パックで手頃な値段の駅近ホテルは全部埋まってしまっていた。

もちろん、高いお金を払えばどうとでもなる。しかし、オフ会という形で参加者を募っている以上、「安くできるところは極力安く」という事を意識してのホテル選びだった。何しろ、1泊2日のメシ代だけで1万円は軽く吹っ飛ぶ企画だ。往復交通費+宿で数万円、となると幹事としては心苦しい。

どうせ温泉宿でもあるまいし、宿に着いたら寝るだけだ。夜中までUNOやろうぜ、なんてことにはならない。だったら、便利な場所だけど安い宿であるにこしたことはない。

まゆみさん、相方さんとは名古屋駅でいったんお別れとなった。明朝8時、ホテルのフロント前で集合という約束をして。

名鉄の名古屋駅は、そのややこしさでは日本有数の知名度を誇る。何しろ、上下1本ずつの線路しかない(ホームは乗車専用・降車専用あわせて4つある)のに、6方面の電車が乗り入れているからだ。東京の京急品川駅もかなりややこしく、この駅を初めて使う人にはお気の毒としかいいようがないのだが、それに勝るのが名鉄名古屋駅。

名鉄といえば、昔走っていた特急列車の警笛が「どけよ どけよ ころすぞー」と聞こえる、ということで有名だったが、その列車は既に引退している。現役だったときに実際に聞いてみたかったものだ。

東山線のロゴ

移動中、ホテルがある栄の界隈で「とんちゃん」を食べさせてくれるお店はないものか、とスマホで検索をかけていた。さすがに「とんちゃん」は先ほどの伊勢屋本店オンリーワンの料理ではなく、他のお店でも取り扱っているお店はあるようだ。ただし、どこでも扱っているというものでもなさそうで、捜索は難航した。

周囲を見渡すと、一日歩き回り食べ周り、さすがに疲労の色が隠せないメンバー達の姿。今ここで、「ホテルからちょっと距離があるけど、美味そうなとんちゃんの店あるよ!」と言っても、多分誰も賛同してくれないっぽい。

そんなわけで、検索に引っかかった中でとりあえず一番ホテルに近く、歩いていけるお店に行くということにした。

もちろん、「もう今日はこれでおしまい。ホテルで各自ゆっくりとすごそう」という選択肢だってあった。しかし、ひつまぶしを食べている段階から、「この後濃厚な味噌だれのホルモン焼きを食べるんだぞ僕ら」という心構えがあったものだから、伊勢屋本店に入店できなかったときの喪失感がすごかった。だからどんなに疲れていても、あともう一軒は行っておかないと収まりがつかなかった。

名古屋駅から地下鉄東山線に乗って栄へ。名古屋市営地下鉄は、しゃちほこの形をしたマスコットキャラクター「ハッチー」が敬礼でお出迎えしてくれる。「名古屋城=金のしゃちほこ」という知識がないと、「たい焼き?」とか「エビフライ?」と勘違いしてしまいそうだが、多分しゃちほこで間違いない。「シャッチー」という名前にしてしまうとあまりに安直だと思ったのか、名古屋市の市章である「丸八」とかけあわせて「ハッチー」になっている。名古屋市のロゴマークが漢字の「八」の字であるなんてことを知っている部外者は少ないだろうから、「なんで『ハッチー』なんだ?」と不思議でしょうがないと思うが、そういうことだ。

我楽多文庫
店内の様子

というわけで訪れたお店は、「我楽多文庫」。

「普通の居酒屋だね・・・」

外観を見た時点で、入るのを戸惑う。それもそのはず、このお店は名古屋界隈でチェーン展開をしている居酒屋だった。先ほどの伊勢屋本店のように、「さあ!ホルモン喰え!」といった感じのお店とは全然違う。

スマホの小さな画面で、焦りながらお店を探していたのでこのお店となったが、何故このお店が検索にひっかかったのか今となってはよくわからない。この記事を書いている2015年8月時点では、「とんちゃん 栄」とか「とんちゃん 名古屋」で検索をかけてもこのお店がサーチエンジン上位に表示されることはない。

それもそのはず、我楽多文庫の公式サイトのトップページには、「鶏料理の旨い店」と書いてあるではないか。豚じゃなくて鶏か!

今となっては当時の慌てっぷりを覚えていないのだが、ひょっとしたら「とんちゃんじゃなくてもいいよね、名古屋メシっぽいものならなんでもありだよね」って事で調べていたのかもしれない。であれば納得で、このお店は「こだわりの串焼きと名古屋めしが旨い店」をキャッチコピーにしている。スマホの小さな画面の中で、土地勘に乏しい中ワチャワチャと調べたので、「ホテルの近くに名古屋めしが旨い、って名乗る店があるぜ」という判断をしたんだと思う。きっと。

ジュースとお通し

居酒屋なので、お通しが出るし、何か飲まなくちゃ。

当然といえば当然の話なのだが、お通しとしてお新香、ひじき、枝豆の盛り合わせが出てきた時はなんだか微妙な気持ちになった。「さあ!これから宴会が始まるぜ!」という雰囲気感が満載だからだ。しかし我々は既にひつまぶしを食べて一時間以上が経過しており、体内の血糖値はMAXだ。この期に及んで、「まずは手始めに・・・」とばかりにお通しが出てきたら、なんだか心がついていかないのだった。特に酒を飲まない僕にとってはなおさらだ。

とりあえず乾杯

しかしもちろん僕以外の3名は酒を飲む。というか酒が好きだ。そんなわけで、ビールなんぞを注文しての乾杯。まさか栄の居酒屋で乾杯することになるとは思っていなかった。

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