ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

本棚はありがたい存在
今宵は「岳」と過ごすことに決めた

16:36
小屋のロビーに本棚があり、ミニ図書館になっていた。

暇つぶしにはちょうどよい。

やはり、山に関する書籍が中心の品ぞろえだ。

本格的に活字を追いかける気にはあまりならなかったので、漫画「岳」を読むことにした。

山岳救助を扱った、有名な漫画だというのは知っていたがこれまで読んだことがなかったので。

他にも、「のだめカンタービレ」や「夏子の酒」など、がっつり読みごたえがある漫画が多数。

小屋前には人がいっぱい

16:52
この時間になると、小屋前のベンチは人でいっぱい。

小屋の中にいたんじゃ、下界も山の中も違いはない。せっかくここまできたんだから、山の空気を楽しみたいところだ。

そもそも、小屋の中は狭いし。

というわけで、地味にベンチも争奪戦なのだった。早く陣取っていないと、居場所がない。

団体客がぞろぞろと広河原方面からやってきて、小屋の前でストレッチをはじめた。

こういう団体は決まって中高年の方々だ。若い人はほぼいない。

若い人なら、ツアーの力を借りなくても、自己解決で登ってしまうからだ。それは体力的な面もそうだし、交通手段もそう。

おかでんはこの手のツアーを利用したことは一度もないのだが、たぶん相当ストレスがたまると思う。

他の人の体力差に付き合わないといけなくて、力強く前に進みたくてもトロい、とかもっとゆっくり進みたくても速すぎる、といったことがおきそうだ。

「同好の人と一緒に和気あいあいと山に登りたい。」

というソーシャルな意味に価値を見いださない限り、おかでんはツアーを使うことはないと思う。

ビールが一日複数回補充されているらしい自販機

16:54
「すみません。 ここは今補充したばかりです。」

という張り紙がくっつけられたビールの自動販売機。

おっちゃん達を中心に、力強くビシビシと購入されていく缶ビール。小さな自販機では当然在庫が不足してしまう。

その結果、夕食時間を待たずに補充、ということになるわけだ。もちろん、補充したものは冷えていない。

売り切れになっていないだけまだましだ。「飲みたいときが、飲み頃」。夕食まで待とう、なんて考えず、到着したらすぐに飲もう!

歩数は案外稼げないものだな

16:56
そろそろ夕食時間、ということで、食堂の前あたりでスタンバイする。

この山小屋の流儀というのが分かっていないので、念には念を入れ、というわけだ。

館内放送設備があって、ちゃんとアナウンスしてくれるのかどうか。その館内放送は屋外にいても聞こえるのか。

そういうのがわからないまま、屋外のベンチでのほほんと「岳」を読んでいたら、ご飯を食べ損ねるということになりかねない。

食堂前に陣取って、かたずをのんで様子を伺う。

同じような人はたくさんいて、食堂の前はちょっとした混雑になっていた。

おっと、今のうちに歩数計をチェックしなければ。

本日の歩数、11,931歩。

案外歩いていないものだな。朝、家を出たところからカウントしていることを思えば、山の中では大して歩いていないことになる。

その分明日以降は長丁場だぜ、今日ぐらいで音を上げてたら先が思いやられるぜ、ってことだ。

大丈夫、まだ体力は十分にある。

白根御池小屋の夕食

16:57
夕食。

パーティーの人数によって、席を振り分けられる。もちろん、相席だ。優雅にディナーなんて、世界が違う。

ご飯とおみそ汁は、着席後にスタッフさんが運んできてくれる。

ご飯とおみそ汁についてはセルフでやってくれ、という山小屋が多いが、ここはサーブされる。

スタッフの数がそれなりにいないとできないサービス。

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