ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

ガスの中から間ノ岳

05:11
北を振り返ってみると、間ノ岳が雄大にそびえていた。

ああ、こうやってみると立派な山だ。

昨日山頂に立った時は、「メリハリがないつまらない山」と思ってしまったけど、ここから見ると納得の山容。この姿だったら、「あの山頂に立ってみたい!」という気になれる。

・・・ということを、下山後一日経ってから気づく。荒天が悪いんですおまわりさん信じてください。

朝日を浴びて赤く染まる岩肌

05:12
日が昇っていたことによって、赤く染まる山肌。

へっ、照れてるんじゃねぇよ。うぶなヤツめ。

と思わずつぶやいてみる。

つぶやいた後、こんなつぶやきを口にするんじゃなかったとこっちの顔が赤く染まった。

農鳥小屋から歩いてくる人がいる

05:12
ご来光と、急激に晴れていくガスに伴って開けてくる景色とを堪能していたら、下から人が登ってくるのが見えた。

やばい。追いつかれたら気分的にイヤなので、そろそろ先に進もう。

お互いが射程距離圏内に入ると、どうしてもマイペースで歩けなくなる。

「息が上がってきたけど、後ろに追いつかれるのがイヤだからもう少し歩こう」

とか、

「ここで休んでおいて、しばらく相手をやり過ごしてからまた歩こう」

とかいろいろ計算しなければならなくなる。

だから、先を急ごう。

熊の平小屋

05:21
眼下に熊の平小屋が見えた。

あー、こんな山の中腹にひょっこり山小屋ってあるものなんだな。

稜線上でもない。峠でもない。特に平地が広がっているようにも見えない。

でも、「熊の平」っていう名前がついているくらいだから、たぶんあのあたりは平らなのだろう。

遠目のせいもあるけど、とても小さく見える。

そりゃそうだ、あのあたりは特に山深いところだ。こんなところにうん百人も宿泊するってことはなかなかないだろう。

間ノ岳全身像

05:21
間ノ岳はすっかりガスが晴れた。

なんだ、夜明け前はどうなることかと思ったけど、今のところはとてもいい天気。

今のところは、だけど。

この後大なり小なり天気は崩れるだろうから、今のうちに写真をたくさん撮っておかないと。

「うーん、このアングルだとうまく撮れないんだよな。もう少し先に進んでから、あらためて撮ろう」なんて考えていては駄目。そういう後回しは、必ず天候悪化でもくろみ外れ、という結末に終わるのが山の常だ。

間ノ岳の中腹に、ついさっきまでいた農鳥小屋の赤い屋根が見える。歩き始めて20分ちょっと、少しは距離と高度を稼いできたようだ。



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