ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

せっかくなので寒天を食べよう

薄暗い中、もそもそ食べる

14:34
探検を一段落させ、小屋にまた戻ってきた。

ビールを飲むわけではないので、暇だ。夕食まで何をしてすごそうか。

そうだ、下界から持って上がった寒天があるんだった。これを今食べないでいつ食べる?

単に、割り箸代わりに添付のスプーンを使っただけです、というのはもったいない話だ。もちろん、おかげでラーメンが食べられたのですばらしいことだったけど。

甘い寒天を食べる。

薄暗い小屋の中なので、なんだかあまりおいしくは感じなかった。外で食べれば良かった。

でもこの小屋、外にベンチや机がないのだよな。

手がべたべたして、ちょっと困った。水に不自由する場で、こういうべたつくものを食べるのはあまり賢くなかった。

こんな山奥でも携帯の電波は入るのです。ドコモだから。

14:47
スマホを確認してみたら、ここでは電波がかろうじて入った。小屋の中だと息も絶え絶え、外に出るとなんとかOKといった具合だった。ドコモだからだ。他のキャリアだと、おそらく全く電波が入らないだろう。

早速、明日の天気を調べてみる。当然農鳥岳の天気なんてピンポイントはないので、下山口である奈良田温泉がある早川町の天気を見てみた。

あー。明日は10時くらいから雨が降るようだ。まいったなあ、雨か。

天気にはあんまり恵まれない山歩きなんだな、最後まで。

さっきからずっとうろうろしているおじさんは、お客を捕まえて

「あんた、ラジオ持ってきてるか?持ってきてない?これだから駄目なんだ」

とお説教をしていた。

「最近は軽いのもあるんだし、ラジオくらい持っておかなくちゃ。スマホで聞ける?あんなの、バッテリーが切れたら何の役にも立ちゃしない」

確かにその通りだ。

昔はラジオ持参は当たり前で、気象予報を聞きながら天気図が書けるくらいじゃなくちゃいけなかったのだけど、今となってはそんな人は少ない。

必要なくなった、ということは全くないのだが。

あと、緊急連絡用にアマチュア無線のトランシーバーを持っているというのもお約束だったが、今時そういう人はほとんどいなくなった。電波は不安定ながらも、山の中でも携帯電話が通じる場合があるからだ。

たくさんの小屋によって形成されている農鳥小屋

15:37
外に出てみる。

あらためて小屋を眺めてみる。不思議なのが、結構小屋はいくつもあるのに、使われているのはごく一部ということだ。
他の建物はどうなっているのだろう?

本日未使用の部屋

15:37
建物の一つが、扉が半開きになっていたのでのぞいてみた。

中は、やはりここも宿泊用らしい。

今日は解放していなかったが、週末などの繁忙期はこちらも解放していると思われる。

結局この日は16名くらいの宿泊客だったのだが、15時過ぎてからやってくる人も当然いた。

「すわ、おじさんのお説教が聞けるぞ」

と怖い物見たさでおじさんの様子をうかがっていたが、「到着が遅い」というお説教は特になかった。その代わり、「後ろからやってくる人はいるか?」と後続の確認をしていた。食事の準備とかあるから気になるのだろう。

あれっ、間ノ岳が見えなくなってる

16:26
間ノ岳と相対する、小屋の端っこの岩場に座り込んでスマホをいじる。

今回は、SNSなどに状況を逐一レポートしたり、ネットをいろいろ使っている。スマホを新しく変えたばかりで、うれしくて仕方がないからだ。次からは、スマホにGPSロガーを入れて使ってみようと思う。

そういえば、赤岳の下山途中に知り合った女性。あの人とほとんど毎日メールでやりとりをしているのだが、ここ最近ちゃんとリプライできていないんだった。

今暇だから、これまで返事できなかった話題についてはまとめて返信しようと決めた。どうせ暇なんだし。

で、この日、つらつらと5通ほどメールを送ったのだが、後日「一度にたくさんメールを送られて、精神的負担を受けた。しばらくメールを送ってくるな」という内容の返事が返ってきて激しくがっかりさせられた。

どうやらおかでんはストーカー的粘着気質と思われてしまったらしい。なんてこったい。

ひとしきりメールを打ち終わって、間ノ岳方面を振り返ってみるとそこはもうすっかりガスに覆われていた。

気温もこの時間にしてぐっと下がってきた。どうやらこれから天気が崩れるようだ。



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