ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

広河原山荘にはすぐ到着する

12:06
つり橋を渡ったところに、広河原山荘があった。

木造三階建て、とんがり屋根の大きな山小屋だ。

山小屋、といってもまだここには電気が届いており、快適な時間をすごすことができるはずだ。

入口には公衆電話の看板も出ているが、さすがにこれは衛星電話だろうか?古い看板のようだから、衛星電話ではなさそうだ。わざわざここまで電話線を引っ張り込んでいるっぽい。大変なことだ。

昼前に都心を出発し、初日はこの広河原山荘を目指して一泊、というのも北岳登山をするうえではありえる選択肢だ。で、二日目に一気に山頂まで上り、山頂付近の山小屋にもう一泊する、という流れ。ただし、この場合二日目が相当ど根性なので、おかでんのような軟弱者は絶対に選択したくない。

広河原山荘にはランチが食べられるレストランがあるのだ

12:06
おっと。

この山小屋は、素敵なレストランがあるぞ。「ランチメニュー」なんてかかれた黒板が、玄関先に出ている。

人の往来が多い山域では、お昼ご飯を提供している山小屋は珍しくない。しかし、大抵は「カレー」「牛丼」「うどん・そば」といった類でメニューが固定されている。手間隙かけてらんない、というわけだ。

しかしこの広河原山荘はどうだ、メニューのっけから「甲州ワインビーフ自家製牛丼」だぞ。「なんだ、結局牛丼じゃねえか」とか言うなよ?一般的な山小屋はレトルトの牛丼なのに対して、ここはちゃんと自分ちで作ってるって言ってる。同じ料理だけど手間隙は雲泥の差だ。

ほかにも、ほうとうがあったり、甲州鳥もつがあったり、郷土色あるメニューが用意されている。揚げ物である唐揚げがメニューにあるのはちょっと珍しいのだが、下山をしてビール飲もうぜ、という人にとってはありがたい一品だろう。そのため、定食のほかに単品もある。

今日はここから2時間ほど歩いて白根御池小屋に行くだけだ。時間は十分に余裕がある。このレストランでゆっくりとアンニュイなランチを楽しんでもいいかも、とも思った。しかし、ザックの中にはカップラーメンが入っている。これを食べないと。食べることによって、ザックの中に空きスペースができる。軽量化もさることながら、狭いザックを少しでも広く使うことはとても大切だ。

桃とすもももよろしかったらどうぞ

12:06
桃も売られているのですよ。

1個200円、すももは1個100円。

傷が付きやすい果物の代表格だけど、そんなものもこの山奥で売られているのだから大したものだ。「南アルプス産」と書いてはあるが、広河原で作られているわけではない。数十キロ離れたところから延々山道の中を運んできたものであり、地元産とは到底いえないものではある。

よく冷えているなら、道中の喉の渇きを癒してくれるのには最適だろう。じゅるり。でも、ここで買ってザックの中に入れておく、なんてことはできない果物なので、食べるなら今すぐここで食え。

広河原山荘の売店

12:08
おみやげ物も結構売られている。Tシャツ、バンダナ、タオルといったものから、お菓子、カップめん、天然酵母パンなど。

山小屋土産の定番としてバンダナがあるが、果たして日常生活においてバンダナってどこで使うんだろう?おかでんにおいては、料理教室でしか使わない。山に登ったりするときに使うことは最近ない。

山は危険が一杯なので注意しよう

12:08
山小屋の外に出る。

山小屋の壁には、「登山を安全に」と書かれた看板が出ていた。

「次のことを厳守しましょう」と、いろいろなことが列記されているのだが、その最初に書かれていたのが「単独登山は止めてください。」というものだった。

そうか、単独は駄目か・・・。確かに、崖から滑落とかしたら、誰にも気がつかれないまま白骨死体になることだって十分にありえる。登山計画書を出していたって、いちいち登山口と下山口でチェックされているわけでもない。誰かが騒ぎ立てない限りは、そのままだ。

おかでんのように単独登山、なおかつ独身者、さらには夏休み期間中で職場の人も気が付かないとなれば、事故った時の対応は最悪なものになる。

さすがにこの看板で気が引けたので、これ以降要所要所で東京にいる兄貴にメールを送ることにした。「今、○○にいます」といった短文。



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