ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

広河原行きのバス乗り場

09:38
しかし、その心配は杞憂に終わった。

広河原行きのバス停は、まださほど行列ができていなかった。良かった、これなら1台限りの運行であっても、座って登山口まで行くことができる。

広河原は南アルプス林道と呼ばれる道の最奥にある場所。このあたりは自然環境保護のため、一般車の立ち入りが禁止されている。バスと、許可を得たタクシーしか入れない。だから、登山客のほぼ全てがバスに乗るため、必然的に大混雑となるのだった。

青空

09:42
青空が見える。しかし、雲が出ており、この様子では山の上は天気があまり良くなさそうだ。

バス待ちの列にザックをデポし、駅ビルである「エクラン」にあるファミリーマートを冷やかしに行く。ここで山登り用の食料調達ができるや否や、の確認がしたかったからだ。

結論としては、この時間ではお弁当類の大半が売り切れていた。やはり、ここであれこれお買い物をして山を目指す人は結構いるようだ。

ここでの食料調達をあてにして甲府入りしないほうが安全だろう。

快速 広河原行きバス

09:53
広河原行きのバスが定刻にやってきた。今回は結局2台編成となったようだ。おかでんが乗った1台目は全員が仲良く着席でき、少しだけ快適なバス旅となった。

手でもぎる、乗車券

10:01
バス運賃は、車内を巡回する車掌さんに直接支払うことになる。

車掌のおばさんは、乗客一人ひとりから行き先を聞き出し、手早くパチンパチンと乗車券にパンチを入れていた。
乗車券にはこの路線のすべての停留所名が書かれており、その「甲府」と「広河原」というところに穴をあける。このバスに乗っていた20余名は、なぜか全員途中下車はせずに広河原行きを選択していた。

前回、鳳凰三山に登ったときは、この路線の途中にある「夜叉神峠入口」で下車した。この夜叉神峠までは南アルプス林道でもマイカーで侵入することは可能。しかしそこから先はゲートで仕切られており、完全に許可制の世界。そういうこともあって、広河原を目指す人は、バス運賃とは別に「南アルプスマイカー規制利用協力金」というのを要求される。一人片道100円。

運賃と合計で、車掌さんに2,000円を払う。お釣りがでなくて便利だが、それにしても高い。

芦安の駐車場は満車

10:55
バスはどんどん山を目指して進み、途中バス停に停車した。

「快速広河原行き」なので、のバス停をすっ飛ばすのだが、芦安では停まる。

ここは南アルプスを目指す人たちのための駐車場がある場所。上高地に向かう際、沢渡(さわんど)に車を停めてからバスで現地を目指すのと一緒だ。マイカーで来た人は、ここに駐車することになる。

駐車場はさすがに車がいっぱい。今日は南アルプス、結構な繁盛のようだ。8月上旬といえば、標高が高い山の最盛期。混んでいて当然だ。

この駐車場の近くには、日帰り温泉もある。山から下りてきてどろどろな格好を整えるのには最適だ。

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