ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

ロープに頼らなければいけない、というわけではない

07:15
稜線からしばらくは登山道に赤ロープが取り付けられていたが、これがないと歩けないというほどの道ではなかった。

本当にキツい場所だったら、ロープなんて軟弱なものではなく鎖にするはずだし、目印的な意味合いの方が強いのかもしれない。

登山道はハイマツ林をしっかりと切り開いており、道をロストするということはなかった。これならガスっていても大丈夫だろう。

とはいえ、こうもあっけなく「草木が生えない、荒涼とした岩場」という非日常空間から日常空間に引き戻されるとは。ちょっとがっかりだ。もう少し余韻に浸りたかったのだが、南アルプスの自然は過酷だ。いや違った、それだけ植物にとっては生息しやすい場所だ、ってことだ。

草木が邪魔だ

07:19
道はしっかりしているのだけど、両脇の草木が邪魔だ。道にせり出してくる形で、通行の邪魔をする。

ハイマツにとどまらず、すぐにしっかりした木が出現した。もちろんこういう木も高地にしか生息しない貴重な植物なのだろうが、だとしてもなんともありがたくない。

邪魔だよ、邪魔。

07:25
岩しかない稜線から逸れて、まだ15分しか経っていないのにもうこのありさま。

太い木が進路を妨げる。くぐり抜けていかないといけない。地味にこういう「屈伸運動」を伴う歩きというのは、疲れる。

ここ、まだ標高は2600メートルくらいはあるはずなんだけど、なんなのこの豊かな自然。でもそれが南アルプス。

草木が生えていない場所もちらほら

07:27
さすがに、やりたい放題木が生えることができるというほどの好立地ではないようだ。

ところどころ、こうやって木が生えていないところもある。ちょっとでも地形条件が悪くなれば、やはり木が生えるのは難しい場所なのだろう。そりゃそうだ、繰り返すけど、まだここ標高2,600メートルはある場所だぞ?北アルプスなら完全に森林限界だ。

このあたりは岩がゴロゴロしている。このことから、昔からこのあたりは木が生えていなかったんだろうということが想像つく。

べったり

07:27
パンツ、びっしょり。

低木が登山道にせり出している中進んでいたので、こんなことになった。昨晩までの雨をすっかり抱え込んでいる木に軽く触れただけでも水しぶきがスプラッシュして、ご覧のありさま。

普通、山用のパンツであればある程度の防水はあったり、速乾性だったりする。しかしおかでんが着用しているのは、山用でもなんでもないユニクロのパンツであり、それ故にぬれたら少々肉体的にダメージを受ける。

こういうところが、値段の高い低いの違い。

山で死にたくなけりゃ、高い金払ってそれ用の装備を登山用品店で買った方が無難。

とはいっても、木々の朝露にぬれたくらいで死ぬことはないので、おかでんはユニクロで押し通している。

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