ガソリンはなくても車は走る【白嶺三山縦走】

04:53、農鳥小屋を出発

04:53
おじさんが食事を早く準備してくれたおかげで、早い時間に出発することができた。

5時前に小屋を発てる、というのは今後の行程を考えればとてもありがたい。

おかでんは、山の計画を立てる際は必ず「朝、山小屋は6時に出発する」という前提にする。大抵の山小屋が、朝食は5時から、とするからだ。実際は食後に身支度の時間が必要だし、そもそも朝一発目のご飯にありつけず、朝食時間が5時半などになる可能性もある。だから、「6時出発」と想定しておくと、いらいらしなくて済む。

で、実際はそんなに時間がかかることはなく、早く出発できるものだ。そこで浮いた時間は行程の中ではゆとりとなるので、帰りのバスの時間に間に合わない!なんて慌てて下山して滑ってけがする、なんて事態を未然に防げる。

山の時刻は、常に余裕を持って。ギッチギチにスケジュールを組むのが性分のおかでんでさえ、そうしている。

で、今日は4時53分に出発となったわけで、これはものすごい大きなアドバンテージとなる。どうやら、奈良田に下山後、温泉でゆっくりすることもできそうだ。やっぱり下山したら温泉にはつかりたい。2泊3日、汗と雨でどろどろだから。

しかも、奈良田温泉といえば山奥の秘湯だし、温泉通にも評価が高いお湯。今回入っておかなかったら、次いつ入ればいいの、となる。

よっしゃ、おじさんナイスアシスト。

西農鳥岳はガスで全く見えない

04:54
しかし、おじさんは「おかでんに奈良田の湯を満喫してもらいたい」といって早起きしてご飯の用意をしてくれたわけじゃない。

天気が悪いからだ。天気がこの後崩れるからだ。おかでんの個人的都合なんて知ったこっちゃない。

案の定、これから向かう西農鳥岳方面はガスで全く見えない状態。朝起きた直後は、まだ一部は見えていたのだけど、今はもうだめだ。

いちいちこういうのにがっかりしていたら、山登りなんてやってられない。さほど感情の起伏なく、ずいと一歩を踏み出す。さて、この行程最後の登りだ。

急にガスが晴れてきた

05:00
小屋に泊まっていた人たちの中では、おかでんが一番で飛び出していった。

単独行だし、前日のうちにパッキングは済ませてあったし、人の後ろを歩くのがイヤだし。

ガスの中を歩く覚悟で岩場を登り始めたら、すーっとガスが晴れてきた。あれれ。

ご来光

05:02
西農鳥岳中腹から見た、東の空。

ガスは随分晴れてきた。まだ薄くガスがかかっているので、光景がにじんで見える。そんな中を、お天道様がのぼってきた。日本の夜明けぜよ。

しばし太陽に見とれる

05:03
しばし、ご来光を立ったままの姿勢で眺める。

いい眺めだ。縦走最終日、これが見られただけでも結構満足。

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